一九世紀フランスにおける教育のための戦い
―セガン、パリ・コミューン―
川口幸宏 著
2014年2月下旬刊 ISBN978-4-86488-043-5 C0022
四六上製 336頁 予定本体価格3800円
■フランス封建社会が崩壊しつつある時期に、知的障害児教育の先駆けとなったオネジム=エドゥアール・セガン。その後の「パリ・コミューン」での民主的な教育制度の萌芽。現代へと続く近代の成立時期の19世紀フランス社会に、近代教育の誕生を、原史料をもとに探る。歴史学×教育学の新たな視点。
〈目次抜粋〉
第一部 白痴教育教師の誕生
ナポレオン・ボナパルトと人間観察家協会
世界初の知的障害児教育の教師の誕生
忘れられたセガンの名と再評価
第二部 パリ・コミューンと近代教育の構想
はたして労働者階級の政府か?
「無名」の議会の発足
学校世俗化の実態
パリ・コミューン裁判と子どもたち
【川口幸宏 かわぐちゆきひろ
】
1943年、三重県生まれ。埼玉大学教育学部、和歌山大学教育学部、学習院大学教職課程に勤務し、教員養成に携わる。学問の専攻分野は、教育実践学、近代教育史。
(主要著書)生活綴方研究(白石書店。全国大学国語教育学会・石井賞受賞作品)、子どもが生きる教育―退廃の構図と創造の視点(教育史料出版会)、教師像の探究―子どもと生きる教師の創造(教育史料出版会)、知的障害(イディオ)教育の開拓者セガン~孤立から社会化への探究(新日本出版社)、児童の村小学校(共著、黎明書房)、日本現代教育史(共著、新日本出版社)
さらに
少年老イ易ク
竹岡準之助著
2014年2月下旬刊 ISBN978-4-86488-044-2 C0095
四六上製 192頁 予定本体価格2300円
も刊行予定です。
■一人出版社50年の軌跡。家族のため利益の出ない本業を「閉店」状態としてアルバイトをする日々など、回顧すること。
2点ともご予約お受けしています。