死こそ妄想―いま、「表現の現場」に復帰する!
唐 十郎
ダイバダッタ
一人娘で女優・大鶴美仁音の唐十郎の“いま”を伝える貴重なドキュメント
「父のこと」収録
四六上製288頁
本体予価2500円
ISBN978-4-86488-068-8 C0093
2015年4月22日頃刊行
2012年5月、脳挫傷で死の淵を彷徨った、唐十郎、6年振りの本
未刊の小説や随筆で、唐十郎の妄想世界の全貌が、明らかに!
小説は表題作のほか「閉所快楽症」「宿なし」「ガラスの胎」他計8篇。
随筆は、自らの母胎となった地霊、不忍池、高円寺、阿佐ヶ谷、吉祥寺、新宿花園神社などを徘徊して描いた「わが街わが友」や、「澁澤龍彦さんの思い出」など16篇。
〔本文より
〕
ダイバダッタは、地を這った男であり、四つん這いになったその手だけが、汚辱にまみれた地表の果実をつかむのにふさわしい。
●著者紹介
唐十郎(から・じゅうろう)
1940年東京生まれ。明治大学文学部卒。劇作家、小説家、俳優、演出家、劇団唐組座長。64年、劇団「状況劇場」を旗揚げ。88年、劇団「唐組」を結成。70年『少女仮面』で岸田國士戯曲賞。78年『海星・河童』で泉鏡花文学賞。82年『佐川君からの手紙』で芥川賞。03年『泥人魚』で読売文学賞。著作多数。
2015年5月~6月 大阪(南天満公園)、東京(花園神社・雑司ヶ谷鬼子母神)、長野市内某所にて
唐組・第55回公演「透明人間」(初演版で上演)
唐組公演は唐組(電話03-3330-8118)へお問い合わせください。もしくは
劇団唐組公式情報をご覧ください。