中田整一
虹の橋を渡りたい 画家・堀文子九十七歳の挑戦
四六上製288頁 本体予価2000円 ISBN978-4-86488-087-9 C0095
2015年12月25日頃刊
97歳の孤高の女流日本画家に、ノンフィクション作家が迫る
関東大震災、二・二六事件、太平洋戦争、そして戦後混乱期、バブル経済、戦後70年の今と、100年のこの国を見つめてきたからこそ、堀文子が言い遺しておきたいこと。
『トレイシー』(講談社ノンフィクション賞)などで知られ、堀文子自身と20年近い交流を持つ日本の近現代史を追うノンフィクション作家がその足跡をたどる決定版・評伝。
●堀文子が多くを語ってこなかった、父・堀竹雄(中央大学名誉教授・西洋史)や夫・箕輪三郎(外交官)についても、取材し、堀の生き方と考え方のバックボーンに迫る。
●堀作品のコレクターである、今年のノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智氏にも、体当たり取材し、堀の魅力を聞き出す。
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堀 文子(ほり・ふみこ)
1918年東京生まれ。師をもたず、独自の表現を切り拓いてきた日本画家。黒柳徹子ほか著名人のファンも多い。
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中田整一(なかた・せいいち)
1941年、熊本県生まれ。著作に『満州国皇帝の秘録』『トレイシー』『ドクター・ハック』ほか。
原 安治
還らざる夏 満州分村・信州阿智郷開拓団始末
四六上製288頁 本体予価1800円
ISBN978-4-86488-088-6 C0095
2015年12月25日頃刊
1939年神奈川県の小地主の家に生まれ、父をフィリピン戦で亡くし、戦中戦後の混乱を経て、NHK勤務時代はおもに「明るい農村」ほか農業番組を担当し、退職後、田畑をまもる著者が、NHK時代にであった村落をあげての満州開拓団を記録し、今、戦争が国民に強いる悲惨を問うノンフィクション。