東京の公園誕生の裏話
樫原辰郎
帝都公園物語
四六ソフトカバー 224頁 本体予価2200円
ISBN978-4-86488-127-2 C0095
2017年7月下旬刊
一国の首都は公園設計からはじまった
日比谷公園、上野公園、新宿御苑、明治神宮内苑・外苑はいかにして完成したのか。日本の近代プロジェクトが見える、帝都公園をめぐる人びとの物語。書き下ろし。
喰っちゃ寝、喰っちゃ寝―暴飲暴食の記
阿佐田哲也
三博四食五眠
四六ソフトカバー 208頁 本体予価2200円
ISBN978-4-86488-126-5 C0095
2017年7月下旬刊
睡眠発作症(ナルコレプシー)に悩まされながら「呑む打つ喰う」の日々。
二つの顔(色川武大)を持つ作家が遺した抱腹絶倒の傑作エッセイ、初刊行!
本文より
たかが食べ物を、凝りに凝ったところで舌先三寸すぎれば糞になるのは同じこと、とにかく美味しく食べられればそれでいいではないか、という。それはそのとおりなので、しかし、そのとおりだからこそ、造るほうも喰うほうも凝ることになるともいえる。
何かを食い終わったときほど不愉快なものはないので、腹は突っ張らかり、涙と鼻水が流れだし、喉が渇き、胸がやけ、そのうえもう食えないという絶望感が重なる。腹を空かしていたときがなつかしい。腹を減らして、何かが食いたいと思っているときが天国である。