阿部嘉昭黒沢清、映画のアレゴリー ISBN978-4-86488-165-4 C0074
四六上製 360頁 3600円+税
2月下旬刊行予定
黒沢清=カフカ+ベンヤミン?
世界的寓話作家の運動・機械・美人を徹底解析!
この本で黒沢映画の見方が変わる
■目次
序章アレゴリーについて
第一章代理と交換――『神田川淫乱戦争』『ドレミファ娘の血は騒ぐ』
第二章復讐の寓意化――『蛇の道』
第三章罹患と留保――『CURE』
第四章選択と世界――『カリスマ』
第五章転写と反復の機械――『LOFT』
第六章人間の擬人化、隣接と類似――『クリーピー・偽りの隣人』
第七章二重の身体、メランコリカー―『散歩する侵略者』
終章映画のアレゴリーについて
■著者略歴
阿部嘉昭(あべ・かしょう)
1958年東京生まれ。評論家、詩人、北海道大学大学院文学研究科准教授。札幌在住。日本映画に関わる著作としては、モノグラフに『北野武vsビートたけし』(筑摩書房)、『成瀬巳喜男─映画の女性性』『映画監督大島渚』(以上、河出書房新社)、評論集に『日本映画が存在する』(青土社)、『日本映画の21世紀がはじまる 』(キネマ旬報社)、『日本映画オルタナティヴ』(彩流社)、講義集に『68年の女を探して─私説・日本映画の60年代』(論創社)がある。サブカルチャー研究に関わる著作については『平成ボーダー文化論』(水声社)など多数。詩集『ふる雪のむこう』(思潮社)で第48回北海道新聞文学賞、詩論集『換喩詩学』(思潮社)で第6回鮎川信夫賞を受賞。
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