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ご購入に関するお問い合わせは、メールにて受け付けております。 メール:genki@genki-shobou.co.jp TEL03-5283-3934 幻戯書房刊行の書籍の詳細は小社ホームページをご覧ください。 幻戯書房 (げんきしょぼう)は 歌人で作家の辺見じゅんが、父であり、角川書店の創立者である角川源義の創業の精神を受け継ぎ、設立した出版社です。 ライフログ
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2022年 04月 15日
![]() オビ付画像は後日、アップいたします。装幀は緒方修一さん 人生は甘美である 谷丹三作品集 ISBN978-4-86488-249-1 C0093 四六上製608頁 本体6800円 視覚像がデフォルメし、狂気に近い想像が交ってくる―― 戦中戦後の絶えざる噪音、そして批評の無関心のなか、ひっそりと世間へ向けつづけた目。 平凡な風景の底に、光りかがやく宝石の冷めたさ。 牧野信一を師とし、坂口安吾、中原中也、埴谷雄高を友とした無口な作家。 武田泰淳が褒め、種村季弘が愉しんだ、日本文学史上かくも自由で稀有な、ゆえに孤独な試み。 ■目次(収録作)■ 谷丹三の静かな小説 ―あわせて・人生は甘美であるという話― 坂口安吾 -column- 信一と安吾 遺恨 センチメンタリズム 帰りたい心 星石 死んだ真似 フウインム先生 悪魔の酒 -column- 西洋私小説論(その一) ヘンリ・ミラーについて 黄色い雪だるま わが身はいとわし -column- 哄笑論 脱出未遂 動物貴族 闖入者 失行症 脱がし屋 -column- 共犯者 半助場外へいく アヴェ マリア -column- 安吾先生とファルス 谷丹三のこと 埴谷雄高 解説 齋藤靖朗 初出一覧 まず、人生の最大のたのしみがまるで、外国の、とある町のすみっこで、こっそり、ケンビ鏡的に、営まれているような感じになった。私にとって、それは、馬の尻にたかる一匹のアブですらない。(「西洋私小説論」) ボードレールからスウィフトという流れを考えれば、理性に基づく諷刺よりも、理性をも疑うアンドレ・ブルトンの「黒いユーモア」に接近しているとみたほうが腑に落ちる。(齋藤靖朗「解説」) 坂口安吾〈谷丹三の言うように、作品の底を流れ、観察に途を与えるこの思想の光を、まず何をおいても養わねばなるまい。私はドストエフスキーもバルザックも決してそれほど怖れるには及ばないということを大胆不敵にもこのごろ考えだしたのである〉 埴谷雄高〈「三田文学」に坂口安吾は『谷丹三の静かな小説』という文章をのせている。また、浦和高校から東大仏文へ進んだ谷丹三が浦和高校時代にその校友会雑誌に書いた作品を同じ浦和高校にいた武田泰淳がほめていたことを私達は知っている。批評家に求められなかった彼の諷刺小説が同時代の作家達に認められ期待されていたことは、その不吉な薄暗い星にさしかけられたところのささやかな栄光である〉 ■著者紹介■ 谷丹三(たに たんぞう) 1909(明治42)年1月19日生まれ。旧制浦和中学(現浦和高校)を経て、1929(昭和4)年、東京帝国大学文学部仏蘭西文学科入学。1932年、卒業。卒業論文は「ボードレールの作品中に於ける匂いの言葉の研究」。在学中、牧野信一を訪ね、師事。牧野邸では坂口安吾と知り合い、また牧野には中原中也を紹介した。牧野の推挙で「紀元」同人となったほか、「三田文学」にも作品が掲載された。1940年10月、科学主義工業社入社、同社で向島の料亭「千歳」の娘房子と出会う。またこの頃、埴谷雄高と知り合う。1941年、房子と結婚、11月、外務省嘱託となる。戦後は新宿歌舞伎町にバー「チトセ」を開き、房子との離婚後は、ハワイ帰りのシズと「さいかち屋」を営む。1961年、恩師市原豊太の推薦で法政大学のフランス語講師となり、1968年頃まで務めて渡仏。帰国後、1979年9月7日、脳腫瘍で死去。 #
by genkishobou
| 2022-04-15 12:40
| 新刊情報
2022年 04月 15日
![]() ![]() ![]() 装幀は小沼宏之さん ![]() 〈ルリユール叢書〉第23回配本 (31・32冊目) フリードリヒ・ド・ラ・モット・フケー 池中愛海・鈴木優・和泉雅人=訳 魔法の指輪 ある騎士物語 〈上・下〉Der Zauberring. Ein Ritterroman. 定価:〈上巻〉本体価格3,600円+税 〈下巻〉本体価格4,800円+税 予定ページ数:〈上巻〉384頁/〈下巻〉496頁 四六変形・ソフト上製 〈上巻〉ISBN978-4-86488-247-7 C0397 〈下巻〉ISBN978-4-86488-248-4 C0397 刊行予定:2022年5月下旬 幾多の戦士に聖なる死をもたらすことだろう たとえこの自由のための戦いがわが胸に死の傷を負わせ 御身(おんみ)のために流れし最期の赤き血潮にこの身が沈もうとも わが死とともにこの甘美なる知らせが無に帰してはならぬ われを虜とせん御身の愛とわが心の苦しみを告げしこの知らせが 『ウンディーネ――水の妖精』の詩人が書いた大ベストセラー小説が、210年の時を超えて蘇る!――『指輪物語』『ナルニア国物語』の先駆となった冒険ファンタジー小説の原像。汎ヨーロッパのヴィジョンを夢幻に繰り広げた、力と美の奔出する中世騎士道絵巻。本邦初訳。 この小説はドン・キホーテ以来最高の小説である。 ──フリードリヒ・シュレーゲル フケーは天才だ。〔…〕彼の作品は敬虔な服従の心、苦痛を耐え忍ぶ精気に溢れた瑞々しい心、穏やかでひたむきな希望と愛、そして柔和で控えめの情熱といった、真の心情に満ちている。 ──トマス・カーライル 彼は不可思議の王国において、無限の力をもった支配者なのだ。 ──E・T・A・ホフマン そしてフケーよ、なんと君はわが心に迫ることか! 君は危険を冒した、戦った──しかし君は生き、歌を謳っている ──ルートヴィヒ・ウーラント フケーの『魔法の指輪』は完成された作品だ。とりわけ彼のそのほかのすべての作品の完成された指輪である。 ──A・v・シャミッソー フケーの謎めいた世界は「死の天使が真っ赤な血の色に染まった翼を開くかのように」広がっている。 ──ジャン・パウル 【著者略歴】 フリードリヒ・ド・ラ・モット・フケー(Friedrich Heinrich Karl de la Motte Fouqué 1777–1843) 後期ロマン派の作家。ドイツに逃れたユグノー貴族の末裔としてブランデンブルクに生まれる。ナポレオン軍に占領され、ナショナリズムが勃興したドイツにおいて、『北方の英雄』(1810)、『ウンディーネ』(1811)、『魔法の指輪』(1812/13)といった、北欧サガや中世騎士物語を題材としたヒット作を矢継ぎ早に発表し、大流行作家となった。近年、アルノー・シュミットの「フケー再発見」以降、フケー再評価の気運が高まりつつある。とくにファンタジー文学の先駆ともいえる作風はいまなおわれわれを魅了するもので、埋もれていた作品が次々と復刻、再版されている。 【訳者紹介】 池中愛海(いけなか・あみ) 慶應義塾大学、早稲田大学非常勤講師。専門はドイツ・ロマン派、ホフマン研究。著訳書に „Zitieren als klassifizierte und klassifizierende Akte. Die Lesenden in E.T.A. Hoffmanns Lebens-Ansichten des Katers Murr. “ (In: Religiöse Erfahrung - Literarischer Habitus. iudicium Verlag. 2020)、 『ルートヴィヒ・ティーク著作集 第四巻』(共訳、法政大学出版局、近刊)。 鈴木優(すずき・ゆう) 日本大学芸術学部助教。専門はドイツ教育思想史、シラーの美的教育思想。著訳書に、今井康雄編『モノの経験の教育学』(共訳、東京大学出版会)、「哲学的医師シラーによる『人間の使命』の探求」(『近代教育フォーラム』第30号所収)、「ハンス゠リューディガー・ミュラー著『陶冶の感性論理学』(共訳、福村出版、近刊)。 和泉雅人(いずみ・まさと) 慶應義塾大学名誉教授。編著訳書に『中世の騎士文化』(白水社)、『一角獣』(河出書房新社)、『迷宮学入門』(講談社)、『ドイツ文学の短い歴史』(同学社)、「C・ゲスナー『萬有書誌』、『動物誌』」(『慶應義塾図書館の蔵書』)、『ディルタイ全集第五巻(詩学・美学論集)』(法政大学出版局)、『迷宮と迷路の文化史』(東京堂出版)、『ルートヴィヒ・ティーク著作集』全四巻(法政大学出版局、近刊)他。 #
by genkishobou
| 2022-04-15 12:26
| 新刊情報
2022年 03月 24日
![]() ルリユール叢書30冊目、ジョルジュ・シムノン『運河の家 人殺し』の装幀が確定しました。装幀は小沼宏之さん ![]() 〈ルリユール叢書〉第22回配本 (30冊目) ジョルジュ・シムノン 森井良=訳 瀬名秀明=解説 運河の家 人殺し La Maison du canal / L’Assassin 予価:本体価格3,200円+税 予定ページ数:416頁 四六変形・ソフト上製 ISBN978-4-86488-246-0 C0397 刊行予定:2022年4月下旬刊 彼は疲れはて、眠りこんだが、激しい頭痛で目が覚めてしまった。強迫性のものだった。自らを取り巻くこの単調さ(グリザイユ)、空虚、無気力からどう抜け出したらいいかわからなかった。こうした生気のないところで、彼の人生は希薄になった空気中の炎のように燃えつきようとしていた。 〈メグレ警視〉シリーズの作家が、人間であることの病いをどこまでも灰色に、〝イヤミス〟以上にほろ苦く描く——シムノン初期の、「純文学」志向の〈硬い小説〉の傑作2篇がついに本邦初訳で登場! シムノン研究家の顔をもつ小説家・瀬名秀明による、決定版シムノン「解説」を収録。 私はシムノンを偉大な小説家と見なしている──おそらく今日我々がフランス文学のなかで持ちえた最大の、最も真に小説家らしい小説家である。 ──アンドレ・ジッド 私はシムノンを読んでいる。チェーホフを思わせるところがあるからだ。 ──ウィリアム・フォークナー たしかに私は、純粋な状態、生(なま)の状態での、傑作を読んだのだと思う。つまり自然の産物のように思えるということ。〔…〕いわばシムノンという、大変興味深い検討すべき事例があり、そこから我々は非常に有益な注釈を引き出すことができるのだ。 ──アンドレ・テリーヴ あなたを発見したばかりの我々アメリカ人にとっては〔…〕、まるで新星が地平線から姿を現したかのようです。大衆のあいだで大きな成功を収めた作家たちのうちでも、あなたはまったく唯一無二の存在です。〔…〕あなたの作品にはすべてがあり、何にもまして人間性(ユマニテ)の感覚と人生についての造詣があるのです。 ──ヘンリー・ミラー ブラボー、偉大なるシムノン、君はこれからも私を驚愕させ、いっそう並外れた力強い刺激剤でありつづけるし、疑念のひとつひとつに打ち克ち、歓びと諦めをもってありのままの事件を練りあげ、つくりだし、錯綜させ、受け入れていくことだろう。 ──フェデリコ・フェリーニ 【著者略歴】ジョルジュ・シムノン(Georges Simenon 1903–89)ベルギーのリエージュ生まれ、フランス語圏の作家。10代半ばから地元紙の記者として旺盛な執筆意欲を発揮し、1922年にパリへ出て作家活動を始める。複数のペンネームでコント、恋愛小説、冒険小説を量産、また船でフランス国内や近隣国を巡り見聞を広める。1931年より初めて本名名義による〈メグレ警視〉シリーズを刊行、大好評をもって迎えられた。以後、〈メグレ警視〉ものと並行して、『雪は汚れていた』(一九四八)など緊張感に満ちた長編群〈硬い小説(ロマン・デュール)〉も多数執筆。一九五五年にはアメリカ探偵作家クラブ(MWA)会長を務め、後に巨匠賞も受賞(一九六六)した。 【訳者紹介】 森井良(もりい・りょう) 1984年、千葉県生まれ。パリ第七大学博士課程修了(博士)。獨協大学フランス語学科専任講師。訳書にエリック・マルティ『サドと二十世紀』(水声社)、ロジェ・ペールフィット他『特別な友情――フランスBL小説セレクション』(編纂・共訳、新潮社)、小説に「ミックスルーム」(第119回文學界新人賞佳作)がある。 【解説者紹介】 瀬名秀明(せな・ひであき) 1968年、静岡県生まれ。東北大学大学院薬学研究科(博士課程)修了、薬学博士。作家。1995年、『パラサイト・イヴ』で第2回日本ホラー小説大賞を受賞しデビュー。1998年に『BRAIN VALLEY』で第19回日本SF大賞、2021年に『NHK 100分de名著 アーサー・C・クラークスペシャル これは「空想」ではない』で第52回星雲賞ノンフィクション部門を受賞。他の著書に『パンデミックとたたかう(共著)』などがある。 #
by genkishobou
| 2022-03-24 14:58
| 新刊情報
2022年 03月 24日
![]() 中野トク小伝 寺山修司と青森・三沢 予価 本体2,200円+税 予176頁 ISBN978-4-86488-245-3 C0095 4月下旬刊
なぜ寺山修司は、基地の町の中学教師に、75通もの手紙を書き送ったのか。 病床にあった〈才能〉を、物心ともに支えた女性の戦中戦後。 町の歴史をたどりながら記す、二人の交感。 【本文より】 大学で美学を専攻し、小説を書いていた恋人。その才能を開花させる前に戦死したという無念は、中野に強く残りました。寺山にその面影を重ねたというのは、寺山の文学的な才能を伸ばしてやりたいとの思いが、戦没者への追悼に重なったからでしょう。 【著者略歴】 小菅麻起子(こすげ まきこ) 文学研究者。一九六六年、京都市生まれ。静岡市在住。一九八六年の「テラヤマ・ワールド 寺山修司全仕事展」をきっかけに寺山研究をはじめる。一九八九年、天理大学国文学国語学科卒業。私立高校教諭を経て、二〇〇六年、立教大学大学院文学研究科日本文学専攻課程博士修得。編著に『寺山修司 青春書簡――恩師・中野トクへの75通――』(二玄社 二〇〇五年)、著書に『初期寺山修司研究 「チェホフ祭」から『空には本』』(翰林書房 二〇一三年)。 【目次】 はじめに 1 生い立ち 1 泊村の思い出――昭和初期 2 バフリテェーの一家 3 校長中野謙志 2 八戸高等女学校へ――一九三三(昭和八)年 1 進学 2 東北地方の凶作被害 3 戦時体制直前の学校生活 3 仙台へ――一九三七(昭和一二)年 1 空白の七年間 2 結婚と離婚 3 結婚前のボーイフレンド 4 母子二人の再出発――戦後の三沢 1 教師として向き合った「長期欠席児童の問題」 2 新たに生まれた町の中学校へ 3 直樹さん来る 4 教え子に自宅を開放 5 寺山修司との出会い 1 大三沢中学校赴任――一九四九(昭和二四)年 2 広瀬隆平と寺山修司 3 父の墓参 4 「スキヤキ」は三沢のごちそう――長編叙事詩「李庚順」 5 「かくれんぼ」の歌と三沢の「かくれんぼ」 6 高校生の寺山修司との交流 1 短歌誌『潮音』への参加 2 木崎野短歌会と花田忠の『週刊みさわ』 3 大三沢俳句会と幻の俳句誌『春泥』 7 十代歌人〈寺山修司〉の登場――一九五四(昭和二九)年 1 青森から東京へ 2 寺山修司の奈良訪問――七月 3 『短歌研究』特撰受賞の報告――一一月 4 青森啄木祭への参加 5 傷のない十代――『東奥日報』記事 8 寺山修司第一作品集『われに五月を』の頃――一九五七(昭和三二)年 1 教え子の赤木政雄が入院中の寺山を見舞う 2 病床で編まれた「うんときれいないゝ本」 3 贈ったセーター 4 同じ母一人子一人 9 不本意な再会と最後の手紙 1 寺山修司の退院と第一歌集『空には本』出版――一九五八(昭和三三)年 2 寺山修司の転身、戯曲「血は立ったまま眠っている」――一九六〇(昭和三五)年 10 創作の原点「木馬のゆめ」――一九六二(昭和三七)年 1 懸賞に入選 2 中野トク童話作品「木馬のゆめ」 11 民話の語り手として 1 青森児童文学研究会での活動 2 南部昔話『うしかだ やまんば』――一九七四(昭和四九)年 3 『中野トク童話集・貧乏神の話』――一九八〇(昭和五五)年 12 晩年 1 微苦笑の時代 2 青森市郊外の病院で――一九九六(平成八)年 3 寺山修司記念館開館――一九九七(平成九)年 4 キリスト教式の葬儀――一九九九(平成一一)年 あとがき 参考文献 #
by genkishobou
| 2022-03-24 14:45
| 新刊情報
2022年 03月 24日
![]() ![]() 装幀確定しました。装幀写真は藤原安紀子さん 宗近真一郎 ポエジーへの応答 詩と批評の戦いでは、抵抗主体に支援せよ ISBN978-4-86488-243-9 C0095 四六上製/272ページ/3000円 4月下旬刊
パンデミックはファシズムへのショートカットである。仕掛けられた因果の連鎖に回収されてはならない。 終わりの見えない「危機」の最中で、文学の言葉が果たすべきこととは何かーー世界は詩である」という確信から「無血な力」を言葉に呼び込み、イデオロギー言説を迎撃する、抵抗主体としてのクリティークの記録。(主に2020年以降発表の作品を収録) 対談:野村喜和夫/藤原安紀子/宇野邦一 【あとがきより】 詩論というのは、詩をまっとうに論じることではなく、世界が詩であるという確信へと錐揉むテオリアだ。ならば、ロシアのウクライナ侵攻に同伴する権勢の神話にポエジーの喩法と寓意を対置して、何を動かせるのか。何を中断できるのか。凝視し、記録し、無血な力の到来へと言葉を呼び込む他はない。(……)あらゆるファシズムの勃興は、革命が失敗に終わったことの証である、とベンヤミンは言った。このテーゼを、列島弧のいま・ここと刺し違えるかたちで複数的に読み換え、何が挫折してきたのかを考え抜き、挫折と同一化し、抵抗主体の多孔性を想起する符牒として、この小さな紙束が路地裏に吹き散れば、それでいい。 【著者略歴】 1955年大阪府生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。1980年頃から、北川透編集「あんかるわ」などで批評、詩作活動。1985年に第一評論集『水物語に訣れて』(白地社)を上梓。以後、著書に『ゼロ・サム・クリティック』(砂子屋書房、1988年)、『消費資本主義論』(共著、新曜社、1991年)、『反時代的批評の冒険』(私家版、1997年)、『ポエティカ/エコノミカ』(白地社、2010年)、『パリ、メランコリア』(思潮社、2013年)、『リップヴァンウィンクルの詩学』(響文社、2017年、第9回鮎川信夫賞)、『柄谷行人 〈世界同時革命〉のエチカ』(論創社、2019年)、『詩は戦っている。誰もそれを知らない。』(書肆山田、2020年)。 1990年から2015年にかけて、ファイナンスや企業買収にかかわり、延べ18年間、アメリカ、ロシア、フランス、ドイツに滞在。 #
by genkishobou
| 2022-03-24 14:26
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