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ご購入に関するお問い合わせは、メールにて受け付けております。 メール:genki@genki-shobou.co.jp TEL03-5283-3934 幻戯書房刊行の書籍の詳細は小社ホームページをご覧ください。 幻戯書房 (げんきしょぼう)は 歌人で作家の辺見じゅんが、父であり、角川書店の創立者である角川源義の創業の精神を受け継ぎ、設立した出版社です。 ライフログ
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2025年 04月 11日
![]() ![]() 〈ルリユール叢書〉第46回配本 (66冊目) ピエール・エルバール 森井良=訳 アルキュオネ 力線 予価:本体価格3,400円+税 予定ページ数:312頁 四六変形・ソフト上製 ISBN978-4-86488-323-8 C0397 刊行予定:2025年5月下旬 「近々、戦争があるって噂だぞ」リノが告げた。 ファビヤンは僕を見て微笑んだ。腕をまっすぐ頭上に持ちあげ、流れに身をまかせた。両手で水中にある僕のくるぶしを摑み、やがて腿まで摑んできたかと思うと、とつぜん浮きあがった。 対独抵抗運動に挺身した「闘士」の作家ピエール・エルバール――無人島で営まれる少年同士の同性愛的な友情を活写するBL小説『アルキュオネ』、スターリニズム下の若き反抗者たちの同性愛と政治参加を巧みに描いた、エルバールの私小説的作品『力線』の2篇を収録。本邦初訳。 彼は熱狂的な存在であり、地獄の魅力をもっている。──アンドレ・ジッド 何を読んだかって? ピエール・エルバールの『アルキュオネ』だ。そこではすべてがえもいわれぬ美点を有しているように思われる。言葉、一文一文がその後に残す音の響き、作者のこのうえなく控えめな書きぶり、さりながら言いたいことはすべて言っている。愛と怒りの書である本作は、決して押しつけがましくない手によって書かれているのだ。──ジュリヤン・グリーン エルバールの最良の部分! 〔『力線』には〕彼がまったきかたちで、私の愛する姿のままに存在している。〔…〕並外れて透明で光り輝く、鏡のような著作。──ロジェ・マルタン・デュ・ガール ピエール・エルバールの文体とは? ジッドを思わせるような、揺らめくほどの透徹さ、そこには媚びも気どりもない。無駄を排した明快さ、そこから官能を秘めた魅力が立ち昇ってくる。──ドミニク・フェルナンデス 【著者略歴】 ピエール・エルバール(Pierre Herbart 1903–74) 1903年、北仏ダンケルク生まれ。造船業の名家に育つも、5歳で父が出奔、孤独な少年期を過ごす。18歳で上京し、ジャン・コクトーと交流。アンドレ・ジッドの友人となり、以後秘書としても仕える。反植民地主義を奉じて共産党に入党。ソヴィエトに拠点を移し、「国際文学」編集長を務める。第二次大戦中は対独抵抗運動に参加し、レンヌ解放に尽力。戦後はジャーナリストとして活躍の場を広げ、自身の政治活動を総括した後、優れた私小説的作品を残す。代表作に『放浪者』『アルキュオネ』『黄金時代』『力線』など。 【訳者紹介】 森井良(もりい・りょう) 1984年、千葉県生まれ。パリ第七大学博士課程修了(博士)。獨協大学フランス語学科准教授。訳書にエリック・マルティ『サドと二十世紀』(水声社)、ロジェ・ペールフィット他『特別な友情――フランスBL小説セレクション』(編纂・共訳、新潮社)、ジョルジュ・シムノン『運河の家 人殺し』(幻戯書房)、小説に「ミックスルーム」(第一一九回文學界新人賞佳作)がある。 #
by genkishobou
| 2025-04-11 10:38
| 新刊情報
2025年 04月 11日
![]() 装幀は緒方修一さん ![]() 銀河叢書25冊目 村上玄一 編 太宰治非戦小説集 本体3600円 978-4-86488-324-5 C0393 2025年5月下旬刊 相手の人のけちな用心深さが悲しく、 いよいよ世の中がいやでいやでたまらなくなります。 文学が荒廃した戦時下も、太宰は太宰であった。 人間の、もっと根深いところから滲み出た資質。 戦前、戦中、戦後の18篇。 「僕は本能的に、或いは肉体的に兵隊がきらいであった。」 大戦争がはじまって、何だか不安で、身を粉にして働いて、お役に立ちたいというのは噓で、本当は、そんな立派そうな口実を設けて、自身の軽はずみな空想を実現しようと、何かしら、よい機会をねらっているのかも知れない。ここに、こうして坐って、ぼんやりした顔をしているけれども、胸の中では、不埒な計画がちろちろ燃えているような気もする。(「待つ」昭和17年) 太宰治(だざいおさむ)小説家。本名津島修治。明治四十二年(一九〇九)六月十九日、青森県生まれ。津島家は地主。東京帝国大学仏文科中退。大正十二年(一九二三)、貴族院議員だった父源右衛門死去、青森中学入学。中学時代は同人雑誌「蜃気楼」を発行。芥川龍之介や井伏鱒二の影響を受け、昭和二年(一九二七)に入学した弘前高校時代はプロレタリア文学へも傾斜。昭和五年に上京、非合法運動に関わったことで長兄文治に分家除籍され、バーの女給の田部シメ子と鎌倉の腰越で心中を図り、田部は死亡、自殺幇助罪に問われるも起訴猶予。高校時代以来の馴染みの芸妓小山初代との同棲後も、習作を続けながら関わった非合法運動は、昭和七年、兄の命で青森警察署に自首することで縁が切れた。上京後まもなく井伏鱒二に師事、やがて佐藤春夫の庇護も受ける一方で、都新聞社の入社試験失敗、鎌倉の山中での縊死未遂、虫垂炎から併発した腹膜炎で一時重態、その治療中に鎮痛剤パビナールを多用して中毒。この間の昭和十年、第一回芥川賞候補、落選。翌年、同賞の選考委員だった佐藤春夫に書簡で受賞を懇願。パビナール中毒根治のための精神科病院入院中に初代が姦通、やがて離別。昭和十四年、石原美知子と結婚。敗戦は故郷津軽で迎え、翌年発表の戯曲「冬の花火」では当時の状況に対して「大戦中もへんな指導者ばかり多くて閉口だったけれど、こんどはまた日本再建とやらの指導者のインフレーションのようですね。おそろしい事だわ。日本はこれからきっと、もっともっと駄目になると思うわ」と疑念を呈した。再上京後はマスコミに無頼派などと持て囃され、昭和二十三年(一九四八)六月十三日に山崎富栄と玉川上水で投身自殺を遂げ、遺体は三十九回目の誕生日に見つかった。(編集部) 編者 村上玄一(むらかみげんいち)編集者、著述業、日本大学芸術学部文芸学科研究所元教授。昭和二十四年(一九四九)六月十九日、宮崎市生まれ。高校時代に『太宰治全集』を購入、秘かに読む。日大芸術学部卒業後、日本地域社会研究所、読売新聞社、学習研究社、角川書店、ケイエスエス、エクシーズ、全通企画などで出版編集の仕事に従事。主な企画編集書物に『安岡章太郎エッセイ全集』全八巻(読売新聞社)、『20世紀断層 野坂昭如単行本未収録小説集成』全五巻+別巻(幻戯書房)など。著書に『ジュニアは戦場へ行った』『生き方の練習』『死に方の実習』『マインドコントロールに勝つ』『優勝祈願』『記者クラブって何だ』『わかる 読ませる 小さな文章』。近刊は『ZOOMに背を向けた大学教授 コロナ禍のオンライン授業』(幻戯書房)。ほか野坂昭如との対談『亡国の輩』、論考に「太宰治・三島由紀夫・三浦和義――本当に死にたかったのか」(江古田文学)など。 収録作品 Ⅰ 戦 前 温泉 大正12年(1923) 列車 昭和8年(1933) 葉 昭和9年(1934) 二十世紀旗手 昭和12年(1937) 黄金風景 昭和14年(1939) 新郎 昭和17年(1942) Ⅱ 戦 中 十二月八日 昭和17年(1942) 律子と貞子 昭和17年(1942) 待つ 昭和17年(1942) 佳日 昭和19年(1944) 散華 昭和19年(1944) 瘤取り ―お伽草紙 昭和20年(1945) 舌切雀 ―お伽草紙 昭和20年(1945) Ⅲ 戦 後 未帰還の友に 昭和21年(1946) 冬の花火 ―三幕 昭和21年(1946) メリイクリスマス 昭和22年(1947) 桜桃 昭和23年(1948) 家庭の幸福 昭和23年(1948) 解説 太宰治の非戦的姿勢 村上玄一 #
by genkishobou
| 2025-04-11 10:24
| 新刊情報
2025年 03月 10日
![]() ![]() 〈ルリユール叢書〉第45回配本 (65冊目) ヘンリー・ジェイムズ 齊藤昇=訳 デイジー・ミラー/ほんもの 予価:本体価格2,700円+税 予定ページ数:248頁 四六変形・ソフト上製 ISBN978-4-86488-322-1 C0397 刊行予定:2025年4月下旬 その視線には遠慮や気遣いといった様子が、まったく窺えなかった。だからといって、それは慎み深さを捨てたような視線ではない。彼女の瞳の奥には、たぐいまれな誠意と清冽なる魅力が潜んでいた。 ヨーロッパにおける、アメリカ人女性の無垢で奔放な生を描き、〈国際テーマ〉の名作として文名を高めた短編「デイジー・ミラー」。画家とモデルと絵画の関係を寓話的に描き出す〈芸術もの〉の短編「ほんもの」。ヘンリー・ジェイムズの小説的リアリティの特性が浮かび上がる珠玉の2篇。 ヘンリー・ジェイムズは新しいリアリズム文学の世界を構築した貢献者だ。――エドマンド・ウィルソン ヘンリー・ジェイムズは想像力に富んだ偉大なる文学的な革新者である。――レオン・エデル 「デイジー・ミラ―」は、ヨーロッパ社会における自由奔放なアメリカ人女性のロマンスを描いた読み応えたっぷりの珠玉作である。――リチャード・A・ホックス 短編小説「ほんもの」は、人生と芸術と想像における交差性概念の有効性を紐解いた秀作である。――ナスルーラ・マンブロール 【著者略歴】 ヘンリー・ジェイムズ(Henry James 1843–1916) 1843年にニューヨークで生まれる。一歳年上の実兄は、プラグマティズム思想を標榜する哲学者・心理学者として斯界に確固たる地歩を築いたウィリアム・ジェイムズ。代表作は本書に収めた短編小説「デイジー・ミラー」や「ほんもの」をはじめ、ゴシック小説系の中編小説「ねじの回転」、長編小説『ワシントン・スクウェア』『ある貴婦人の肖像』『ボストニアンズ』『カサマシマ侯爵夫人』『使者たち』など。異文化理解を礎にした文学的融合を意識し、人間の心理の微妙な襞をくすぐる優れた作家として知られる。 【訳者紹介】 齊藤昇(さいとう・のぼる) 1955年、山梨生まれ。立正大学大学院博士後期課程修了。文学博士。現在、立正大学文学部教授。専門はアメリカ・ロマン派の文学研究。訳書にワシントン・アーヴィング『ウォルター・スコット邸訪問記』、『ブレイスブリッジ邸』、『スケッチ・ブック(上・下)』(以上、岩波文庫)、ワシントン・アーヴィング『アルハンブラ物語』(光文社古典新訳文庫)、ジョン・スタインベック『ハツカネズミと人間』(講談社文庫)、アーネスト・ヘミングウェイ『老人と海/殺し屋』(文春文庫)など。 #
by genkishobou
| 2025-03-10 12:47
| 新刊情報
2025年 03月 10日
![]() ![]() ユング゠シュティリング 牧原豊樹=訳 心霊学の理論 予価:本体価格円+4800税 予定ページ数:464頁 四六変形・ソフト上製 ISBN978-4-86488-321-4 C0398 刊行予定:2025年4月下旬 死後に人間の霊魂が赴く霊界は存在する。したがって、魂は永遠である。生命は永遠である。これだけの証拠を前にして目に見えない世界を頭から信じないのはよくない判断である。 ヴィルヘルム・グリム、フケー、C・G・ユングらを魅了し、人心を惑わす「危険な書」として発刊即、発禁となった禁断の書。霊界、幽体離脱、ドッペルゲンガー、テレパシー等々を克明に詳述したユング゠シュティリングの哲学的思索の総決算の書にして、スヴェーデンボリを超える心霊書。本邦初訳。 ユング゠シュティリングの『心霊学の理論』は、素晴らしく含蓄の込もった、かつ人間味溢れる本だ。……まるでギリシア神話のようだ。――アヒム・フォン・アルニム ここハイデルベルクで市民を一つの家族のようにまとめているのは、類い稀なタイプの人間の真にドイツ的な、気の置けない調子です。先頭にいるのが我らがユング゠シュティリングです。私はこの人を本当に使徒と呼びたいぐらいです。その容貌からはものすごいエネルギーと、同時に子どものような無垢が、あらゆる発言の機会にほとばしり出ています。すでに老境に達しているのに、まるで若者のような力強さです。――ヨーハン・ハインリヒ・フォス 「シュティリング」と言えば、ドイツの人は「ああ、あの……」と誰でも分かるほどだ。〔…〕本書が多くの人々の懐疑主義に遭遇するであろうことは確実である。しかし、それにもかかわらず、おそらく大勢の人々が、人間の目からあの世の崇高な現実を遮断するカーテンを開いて見せる作品、事実と合理の力強い羅列でその言説を強めてみせる作品、すなわち本書を歓迎することになるだろう。――ジョージ・ブッシュ(十九世紀アメリカの聖書学者) 【著者略歴】 ユング゠シュティリング(Jung-Stilling 1740–1817) ドイツの小説家。本名ヨーハン・ハインリヒ・ユング。現在のノルトライン゠ヴェストファーレン州の村グルントに、学校教員で仕立て職人の息子として生まれる。強い敬虔主義的環境に育ち、学校教員と仕立て職人の職を転々としながら、二十代後半に医学の道を志す。シュトラースブルク大学医学部で学び、ゲーテ、ヘルダー、レンツなど当代ドイツ文学の俊英らと知り合う。一七七七年、ゲーテが手を入れて出版した『ヘンリヒ・シュティリングの少年時代』によって一躍有名になり、その後、医者、さらに大学教授等をしながら、キリスト教の民衆宣教文学を執筆。その文学的名声はロシアから中東、米国まで文字通り世界中に渡った。 【訳者略歴】 牧原豊樹(まきはら・とよき) 1964年、北海道室蘭市生まれ。金沢大学文学部文学科卒業(独語独文)、東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了(独文学)。編集者・翻訳家。訳書に、ユング= シュティリング『ヘンリヒ・シュティリング自伝 真実の物語』(幻戯書房、2021年)がある。 #
by genkishobou
| 2025-03-10 12:41
2025年 02月 14日
![]() 装幀は小沼宏之さん 装画はGeoge William Russellが描いたメアリー・コラムの肖像 メアリー・コラム 多田稔=監訳 三神弘子・小林広直=訳 人生と夢と 予価:本体価格7,600円+税 予定ページ数:720頁 A5・上製 ISBN978-4-86488-320-7 C1098 刊行予定:2025年 通俗的だと見なされる本でも読むことに何らかの価値があるという確信が変わることはない。それは、人々の夢を理解するのに役立つのである。ここで言う夢とは、目覚めているときに、私たちの内部で絶えず息づく精神性のことを指している。そのような人生における夢とは、決して止むことなく、我々が皆行うことや考えることを支え、互いに分かち合うことのできるものなのである。 「英語で文芸批評を行う、数少ない本物の批評家」――ユージン・オニール 「メアリー・M・コラムがアメリカにおける最上の女性批評家であることは、誰もが認めることである」――ウィリアム・ローズ・ベネー 1920~50年代、アメリカの文芸誌、新聞に160篇をも超える文芸評論や書評を寄せ、〈アメリカにおける最上の女性批評家〉と称されたアイルランド出身の作家メアリー・コラム。文芸復興運動の渦中にあったダブリンで出会い、文学の〈師〉と仰いだ詩人W・B・イェイツとの友情。英国から独立する契機ともなったイースター蜂起の首領たちとの親交。詩人E・ワイリーやH・クレイン、T・S・エリオットとの交流、パリ滞在で旧交を温めたジェイムズ・ジョイス一家との付き合い……〈人びとのささやかな夢〉を活写し、20世紀初頭のアイルランド文学史を裏書きする文学的自伝・回想録。本邦初訳。 【著者略歴】 メアリー・コラム(Mary Colum, 1884-1957) アイルランド、スライゴー生まれ。旧姓マガイヤー。モナハン州の聖ルイ修道院寄宿学校を経て、ダブリン王立大学(現在のUniversity College Dublin)に進学、文芸復興期の熱気の中で青春時代を送り、1909年に文学学士号を取得。その後、パトリック・ピアスが経営する女子校の聖イタで教鞭を執った。1912年に結婚したポーリック・コラムと共に、1914年に渡米。1920年代以降は、アメリカを中心に、文芸誌や新聞の書評欄に百六十編を超える文芸批評や書評を寄稿。本書を含む三冊の著書を残した。最初の著書である評論From These Roots: The Ideas That Have Made Modern Literature (1937)は、『伝統と始祖たち――近代文学を造った諸思想』として、増野正衞氏と本書監訳者多田稔との共訳により、あぽろん社から出版されている(1994年)。また、夫ポーリックとの共著、Our Friend James Joyce(1957)は、彼女の死後、ポーリックの手により完成された。夫妻は共にニューヨークで死去したが、現在、共にダブリンのサットンにある聖フィンタン墓地に眠っている。 【監訳者略歴】 多田稔(ただ・みのる) 元大谷大学教授、帯広大谷短期大学学長(2002年~08年)。1931年広島生まれ。京都大学文学部(英文専攻)旧制卒業。カリフォルニア大学客員教授、京都工業繊維大学工芸学部教授を経て、1984年より大谷大学文学部(英文)教授。大学院文学研究科長を務めた。1995年米国セント・オラフ大学より、人文学博士号を授与される。著書に『仏教東漸――太平洋を渡った仏教』(禅文化研究所)。訳書に『イギリス美術史』(岩崎美術社)。共訳にリンダ・バリー『ウィリアム・モリス』(河出書房新社)、メアリ・M・コラム『伝統と始祖たち――近代文学を造った諸思想』(あぽろん社)、ジョージ・メレディス『リチャード・フィーバレルの試練』(英潮社)、ジリアン・ネーラー編『ウィリアム・モリス』(講談社)、リンダ・バリー『ウィリアム・モリスのテキスタイル』(岩崎美術社)、ハーバート・リード『今日の美術』、『若い画家への手紙』(以上、新潮社)など。 【訳者略歴】 三神弘子(みかみ・ひろこ) 早稲田大学国際教養学部教授。1954年松山生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。同大学院研究科修士課程修了、Trinity College Dublin(Postgraduate Diploma)、アルスター大学大学院博士課程修了(PhD)。大谷大学特別研究員、立正大学助教授、早稲田大学政治経済学部教授を経て、2004年より現職。著書にFrank McGuinness and His Theatre of Paradox (Colin Smythe)、共著に『文学都市ダブリン―ゆかりの文学者たち』(春風社)、『アイルランド・ケルト文化を学ぶ人のために』(世界思想社)など。編著書にIrish Theatre and Its Soundscapes (Glasnevin Publishing)、Ireland on Stage: Beckett and After (Carysfort Press)。共訳に『トマス・マーフィー I・II』『ブライアン・フリール』『トマス・キルロイ』『フランク・マクギネス』(以上、『現代アイルランド演劇1~5』、新水社)など。 小林広直(こばやし・ひろなお) 東洋学園大学グローバル・コミュニケーション学部准教授。1983年埼玉生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。同大学院修士課程、University College Dublin修士課程(Anglo-Irish Literature and Drama)、早稲田大学文学研究科博士課程修了。博士(英文学)。早稲田大学文学学術院英文学コース助手、日本学術振興会特別研究員PD、東洋学園大学専任講師を経て、2021年より現職。共著に『ジョイスの罠――『ダブリナーズ』に嵌る方法』、『ジョイスの迷宮―― 『若き日の芸術家の肖像』に嵌る方法』、『ジョイスの挑戦 ――『ユリシーズ』に嵌る方法』(以上、言叢社)、『幻想と怪奇の英文学 4』(春風社)など。 #
by genkishobou
| 2025-02-14 09:46
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