日本文学の正統を受け継ぐ、62歳の大型新人、衝撃のデビュー作
究極の艶妖綺譚
■餞(hanamuke)
中国共産党が破壊する以前の北京・天橋=酒楼・妓楼のひしめく街で、鼓姫を娶った日本人男性・欣哉。半世紀を経て、その街で欣哉が出会ったのは、亡き息子の許嫁だった。
「お義父さまの子を宿しました」
「あなたのお義父さまと一緒になるわ。あなたにもう一度この世に生きていただくために」
過去と現在が交錯する、大人の愛のかたち
ISBN978-4-901998-77-2 C0093
本書は造本にこだわります。
○四六上製クロス装 本文176ページ
初版限定の活版印刷
○本体予価2600円+税
○著者:勝見洋一(かつみ・よういち)
1949年東京生まれ。生家が新橋に代々続く美術商だったことから、少年時より川端康成の薫陶を受ける。大学卒業後、パリのコンセルバトワールにて音楽美学を講じる。帰国後、オーディオや食の評論で人気のエッセイストとなる。本作品が、小説デビュー作。
「美」は「政治」にたやすくのみこまれていった。
■絵筆のナショナリズム―
フジタと大観の〈戦争〉画壇の二人の巨匠 それぞれの戦争協力への道のりと戦後をたどり、日本近代の「ねじれ」を問う書き下ろしノンフィクション。
□本文より□
藤田嗣治と横山大観―戦争を挟んだ「日本」という表象をめぐる二人の画家の入り組んだ物語には、異文化をつなぐ東西の水脈に映した日本の近代の「ねじれ」が投影されている。これに向き合うことは、グローバル化のなかの、「日本」のいまを改めて問うことでもあろう。ISBN978-4-901998-76-5 C0095
○四六上製 予240ページ 口絵一葉
○本体予価2500円+税
○著者:柴崎信三(しばさき・しんぞう)
1946年東京生まれ。日本経済新聞社会部および文化部記者を経て、獨協大学、白百合女子大学などで教鞭をとる。
2点とも7月上旬刊を目指しています。また、下旬にはさらにもう1点刊行予定です。こちらは、後日、改めて、ご案内いたします。