7月下旬刊行の新刊2点です。
◆「海燕」に発表されたまま埋もれていた未完の長編
後藤明生
この人を見よ
ISBN978-4-901998-98-7 -本体予価3,800円 四六上製 予496頁 7月24日頃刊
谷崎の『鍵』をめぐる登場人物たちの議論から、いつしか日本文学と人の渦が描かれる。
と記すとつまらなそうな作品ですが、文体はやさしく、読みやすく、後藤さんならではのユーモア満載のシニカルな楽しさ。90年当時の日本の世相も盛り込まれ、本書の刊行はひとつのニュースです。
◆現代文明の閉塞状況を、カトリック信仰の伝統を持ち、被爆地である長崎の土地に根ざしながら、古代と往還するスタイルでしみじみと描く
青来有一
夢の栓
ISBN978-4-901998-99-4 -本体予価2,800円 四六上製 予416頁 7月27日頃刊
いじめ、ひきこもり、不倫などなど、5つの物語が、南の国のジャングルの神ブラナを軸に、展開される、連作長編。
左の画像は、カバー装画予定の門内幸恵さんの作品です。
芥川賞作家、青来さん、来年公開の映画『爆心』の原作者でもあり、戦争と平和を考える夏にも最適な1冊です。
読みごたえのある、本格文芸書2点、ご期待ください。