種村季弘単行本未収録論集
詐欺師の勉強あるいは遊戯精神の綺想
四六上製704頁 本体予価8500円
ISBN978-4-86488 -052-7 C0095
編集協力:齋藤靖朗
没10年
あたかも美しい無権力状態(アナーキー)の螺旋
文学、美術、吸血鬼、怪物、悪魔、錬金術、エロティシズム、マニエリスム、ユートピア、迷宮、夢―聖俗混淆を徘徊する博覧強記の文章世界
種村季弘の全体像を1冊に 大著愛蔵版
【本書構成
】
第1章 ドイツ文学
第2章 ブックガイド
第3章 博物学周辺の表象文化
第4章 エロティシズム
第5章 恐怖(吸血鬼から怪談)
第6章 テクノロジー(技術者)
第7章 空間(宇宙、ユートピアなど)
第8章 バロック、マニエリズム、シュルリアリズム
第9章 人文科学(宗教・権力など)
※1960代から2000年代の単行本未収録作品を再構成
■本文よりの抜書き
■
あらゆる色の不在であるような夜は、ついにあらゆる色の共在であるような夜に転位され……巨匠と奇人芸術家、大芸術といかがわしいポルノグラフィー……世界を普遍性においてではなく、その分裂性と多様性においてそのまま救済する……すなわち世界は、そしておそらく宇宙もまた、玩具の集合体でなければならぬ……
まぁ、本を読むなら、今宣伝している本、売れている本は読まない方がいいよ。世間の悪風に染まるだけだからね。
7月下旬刊行予定 ご予約お受けしています。
7月にはもう1点、新刊刊行予定です。近日中にお知らせ予定です。