北園克衛モダン小説集
白昼のスカイスクレエパア
2015年12月25日頃刊行
四六上製 256頁 本体3700円(予価)
ISBN978-4-86488-089-3 C0093
モダニズム詩人が1930年代に残した、きらめく小説群
建築・デザイン・写真に精通したグラフィックの先駆者であり、戦前の前衛詩を牽引したモダニズム詩人が1930年代に試みた実験。それは世俗精神を排除した〈純粋精神〉による小説の創作だった。
おもに書籍未収録の39の短編を収録
●著者紹介
北園克衛 きたぞの・かつえ◎1902年(-78年没)三重県生。中央大学卒。詩人として1920年代(大正末期)から活躍。西脇順三郎、滝口修造らと並び、西欧の前衛運動と呼応した日本のモダニズム詩、前衛詩の代表格。代表的な詩集に『白のアルバム』『黒い火』『円錐詩集』『ガラスの口髭』など。バウハウスの影響を強く受けたスタイリッシュな作風で、戦後はイラスト・デザインにおいても活躍、ハヤカワ・ミステリ文庫など手が
けた装幀は膨大な数にのぼる。昭和一〇年創刊の主宰誌『VOU』はその活動を美術や音楽、映像にまでひろげて海外からの注目も高い。
※ skyscraper : 超高層ビル、摩天楼