2016年3月は2点の刊行いたします。
今まで幻戯書房では
常盤新平さんのエッセイ
明日の友を数えれば
私の「ニューヨーカー」グラフィティ
東京の片隅
いつもの旅先
を刊行してきましたが、

として、小説
酒場の風景
を刊行します。
ISBN978-4-86488-095-4 本体2400円 四六上製 240頁 2016年3月下旬刊
直木賞受賞後の力作、新発掘。
銀座のちいさな酒場で常連客が語る、むかしの恋、いまの恋、そしてこれからの恋。
離婚者、ひとり生きていくと決めたママ、奔放な女性客……酸いも甘いも噛み分けた大人たちの物語。
「街の呟き」「遺影」「グラスの持ち方」「忍び逢い」「顰蹙を買う」「打ち明け話」「不埒な事」「ケ・サラ」(目次より)に滲む、さまざまな人生の色。
初出:「小説現代」1991年10月号~92年12月号連載(92年9月号~11月号休載)全12回
「クロワッサン」1991年6月10日号、7月10日号、7月25日号、8月25日号
もう一点は単行本
佐藤光直
おとぎ電車はどこへゆく
ISBN978-4-86488-094-7 四六上製 224頁 本体1600円 2016年3月下旬刊
俺にしかできない仕事がある、とは一度も思ったことがない。
モツ焼屋。銭湯。カメラマン。ディベロッパー。一人の男が様々な職場と家族の風景を遍歴するなかで見えてくる人生の哀歓。高度成長期からバブルを経て現在に至る、仕事と家庭にゆれ続ける人びとを円熟の筆致で描く連作短篇集。
◆常盤新平さんの既刊4点