持田叙子
歌の子詩(うた)の子、折口信夫
ISBN978-4-86488-107-4C0095 ¥2800E
四六判上製 256頁
2016年9月21日頃刊行!
日本の近代文学運動とその相関図の中に折口を位置づけ、文学者としての折口が切り開いた、古代と近代を結ぶ試みを読み解く新視点の折口論。書き下ろし。
「孤高の思想家」、民俗学者としての折口に着目した、安藤礼二『折口信夫』(講談社)では、見過ごされた文学者・折口に焦点を当てる。
●本書のおもな内容
序 歌の子詩の子、折口信夫
1
小銭の詩人
大阪の兄さん詩人――薄田泣菫
両性具有の発見――鉄幹と晶子
大いなる城門――森鴎外(「鴎」は正しくは正字)
愛の悲痛を生きる――岩野泡鳴
日本一の数学教師――石川啄木
2
雪の島の黒い瞳――写生と実感
紀行文の時代を歩く――松岡國男と田山花袋
青の船長――柳田國男
3
未来を呼ぶ批評家
豚の煮こみと源氏物語
乱菊と母――「信太妻の話」
天上の花を織る――『死者の書』
風猛慕情――「山越しの阿弥陀像の画因」考
◆本文より
◆
民俗学をおこした柳田國男。その親友で自己告白小説の嵐を巻きおこした田山花袋。文学と社会革命を接近させた国木田独歩。みな若いころは新体詩に没入した詩人であった。折口信夫という詩人学者がその内奥につねに絶やさぬ革命精神も、その一面は彼が運命的な歌の子であり、とともに時代に破壊と創造をもたらす新しい詩の子であるという葛藤から解けると思う。
【著者略歴
】(もちだ・のぶこ)1959年東京生まれ。近代文学研究者。慶應義塾大学院修士課程修了、国学院大学院博士課程単位取得退学。95~2000年『折口信夫全集』(中央公論社)の編集に携わる。09年『荷風へようこそ』でサントリー学芸賞(社会・風俗部門)受賞。他の著作に『永井荷風の生活革命』(岩波書店、09年)、『泉鏡花 百合と宝珠の文学史』(慶大出版会、12年)など。毎日新聞書評欄担当。
佐藤光直+村上玄一 編著
MAGMA(マグマ) 噴の巻
A5判 168頁 本体予価920円
ISBN978-4-86488-108-1C0393
2016年9月下旬刊
伊藤桂一、駒田信二、林富士馬、眞鍋呉夫による同人誌「公園」の流れを継承する「MAGMA」を復刊(書籍扱い)。
6本の小説と、現代小説の「復権」を模索し小説の「本質」に迫る執筆者による座談会収録。
今回の2点のほか、もう1点も刊行予定です。確定次第、お知らせします。