堀文子
増補新版 ホルトの木の下で
ISBN978-4-86488-138-8 C0095 ¥2500E
A5判変形上製 224頁 2017年11月下旬刊
白寿を迎えた日本画家・堀文子による唯一の自伝。2007年刊行(2009年新装版刊行)以来、好評なロングセラー。堀文子の生き方を理解するために、埋もれていた1950~80年代に書かれた若き日の貴重な、制作や画壇に対する思いなどのエッセイ10篇(計32頁)を増補。
【目次】
第一章 生い立ち(誕生から関東大震災まで)
第二章 反抗(永田小学校から府立第五高女へ)
第三章 青春時代(女子美術時代)
第四章 流転(戦中・戦後)
第五章 旅立ち(海外放浪の旅)
あとがきにかえて
[新増補]附篇 エッセイより(柴田安子女史の思い出(1950)/色彩について(1950)/自画像(1952)/絵かき族のくに(1953)/ほか計10篇)
堀文子年譜 1918~2017
【著者略歴】(ほり・ふみこ)1918年、東京生まれ。女子美術専門学校(現・女子美術大学)卒。
◆展覧会情報
◆
堀文子 2017現在(いま)~99歳のアトリエから~ 会場:ナカジマアート/期間:2017年11月16日~12月6日
白寿記念 堀文子展 会場:神奈川県立近代美術館葉山館/期間:2017年11月18日~2018年3月25日
吉森康夫
筑紫の風 憶良と旅人
つくしのかぜ おくらとたびと
ISBN978-4-86488-137-1 C0093 ¥1800E(予価)
四六上製 272頁 2017年11月下旬刊
二大万葉歌人 邂逅
和歌がその哀しみを慰めた
大宰府を舞台に、氏家柄を超えた交わりを追う、天平歴史小説
663年、滅亡した百済から父とともに逃れてきた3歳の山上憶良が上陸した筑紫・那津。やがて四十を過ぎて無位のまま遣唐使に抜擢され、従五位下を得て筑前守(66歳)として戻ると、そこには運命的な出逢いが待っていた。二年後、大宰帥(だざいのそち)として中納言・大伴旅人(63歳)が下向したのだ。
朝廷で骨肉の争いが繰り返される乱世にあって、旅人の邸には憶良、沙弥満誓らが集った。生の終盤、筑紫に引き寄せられた面々は、そこで慈しみ合い、歌を交わす。その地は「万葉集」に700首超の歌数を誇る〈筑紫歌壇〉形成の舞台となったのである。
〈筑紫歌壇とは〉
筑紫で詠まれた歌は万葉集に圧倒的な歌数を数えた。
撰者とされる大伴家持(479首)は、その父・大伴旅人(78首)、叔母・坂上郎女(84首)、山上憶良(78首)、その他、沙弥満誓、小野老など多くを採用した。「万葉集」最大の一派をなしている。
著者●吉森康夫
一九三四年(昭和九)福岡市生れ。
國學院大学中退、東京学芸大学卒業。
民主文学の会に参加の後、増岡敏和の「原爆と文学」に加わる。
詩集に「畜犬説」(国文社)、「戦車の中の落書き」(人間の科学社)がある。