鈴木創士離人小説集価格:本体価格2900円+税
総ページ数:248頁
四六上製
ISBN978-4-86488-190-6 C0093
刊行予定:2020年2月上旬
装幀も確定しました。
装幀は納谷衣美さん、装画は二階堂はなさんです。
出発はしない。いつもそう思ったが、どうして、どうして、いつも出発することになった。出発ではなく、道を辿り直し、もう同じ場所ではありえない元へと戻り、どうやって何もかも終えるのかを考えるべきかもしれない。龍之介と百閒、ランボー、足穂、(フェルナンド)ペソア、一馬、アルトー、小野篁(おののたかむら)……〈幻視者たち〉がさすらうめくるめく文学草子。
書き下ろし。
〈分身〉としての世界文学史小説
【著者略歴
】鈴木創士(すずき・そうし)1954 年、神戸生まれ。フランス文学者、作家、ミュージシャン。著書に、『アントナン・アルトーの帰還』『ザ・中島らも らもとの三十五光年』(以上、河出書房新社)『魔法使いの弟子 批評的エッセイ』『サブ・ローザ 書物不良談義』(以上、現代思潮新社)、『ひとりっきりの戦争機械 文学芸術全方位論集』(青土社)『分身入門』(作品社)など。訳書に、エドモン・ジャベス『問いの書』『ユーケルの書』『書物への回帰』(以上、水声社)『歓待の書』(現代思潮新社)、フィリップ・ソレルス『女たち』『サド侯爵の幻の手紙』(以上、せりか書房)、アントナン・アルトー『演劇とその分身』『ヘリオガバルスあるいは戴冠せるアナーキスト』『神の裁きと訣別するため』『アルトー後期集成3』(以上、河出書房新社)、ボリス・ヴィアン『お前らの墓につばを吐いてやる』、ジャン・ジュネ『花のノートルダム』、アルチュール・ランボー『ランボー全詩集』(以上、河出書房新社)など多数。