篠田正浩河原者ノススメ 死穢と修羅の記憶 新版978-4-86488-219-4 C0095 本体3600円+税
392頁 別帖カラー口絵5枚 ほか図版多数

構想50年の渾身の書き下ろし。日本映画界の旗手が、芸能者たちの《運命》を丹念に追跡し読み解く意欲作。独自の視点で、日本の芸能の歴史を再構築する。
2010年第38回泉鏡花文学賞受賞作。
泉鏡花原作の監督作品「夜叉ケ池」42年ぶりのデジタルリマスター版記念、著者卒寿を記念して、鏡花をめぐる新原稿を増補して、新版として、新たに刊行。
■著者あとがきより
芸能の世界は歴史、文学、神話、民俗学のいずれにも関わり合っており、それぞれの先学の巨人たちによる研鑽に乗じて、勝手なことを喋り散らかした私の罪の深さに、今は慄くばかりである。
しかし、映画の仕事を通じて、私なりに芸能の現場を半世紀以上も体験してきた。古代から中世、近世を走り抜けた日本の芸能や演劇と何度も交差する作品もつくってきた。そんな魅力的な体験が、無謀としりながらこの著作に向かわせた最も津用意動機である。
■著者略歴
しのだ・まさひろ
映画監督。1931年、岐阜県生まれ。53年早稲田大学第一文学部を卒業し、松竹撮影所入社。66年よりフリー。主な映画作品『心中天綱島』『無頼漢』『沈黙』『札幌オリンピック』『卑弥呼』『はなれ瞽女おりん』『瀬戸内少年野球団』『鑓の権三』『舞姫』『少年時代』『写楽』『スパイゾルゲ』
■目次
芸能賤民の運命
河原という言葉
排除された雑技芸
劇的なるもの
「猿」について
漂流する芸能
神仏習合の契機
「翁」について
清水坂から五条通りへ
白拍子とは何か
興行者の誕生
歌舞伎と浄瑠璃
近松門左衛門
すまじきものは宮仕え
助六誕生
東洲斎写楽
東海道四谷怪談
團十郎追放
河原者の終焉
2009年刊行の『河原者ノススメ』は現在品切です。