田子文章三島由紀夫自決考
昭和四十五年十一月二十五日・四十五歳の理由ISBN978-4-86488-230-9 C0095 ¥2800E
四六判上製 256頁
2021年8月31日頃 刊行予定
文学的死か、政治的死か。長く問われてきた謎に迫る新解釈。
没後半世紀を経て見出された答。
最初の五年で武士の名に恥じぬ肉体をつくり、次の五年で右翼デビュー、最後の五年で私党を結成し、そして切腹を果たす――『葉隠』の哲学に基づく「十五年計画」とはなにか。
計画の中心となるのは、第一に切腹である。第二に武士の名に恥じない体裁を整えることである。後者については、先ず屈強な肉体を得るためのボディビルに始まり、次に剣道修行へと、いわば梯子【はし ご】を一段一段のぼる堅実な方法をとった。
では、最難関の切腹についてはどのように対処したのか。同じく手堅く着実な方法をとった。それは小説『憂国』を書くことから始まった。(本文より)
【著者略歴
】
田子文章(たご ふみあき)昭和25年(1950)、千葉県生まれ。明治学院大学経済学部卒業。長く広告業界の一隅で糊口する。途中、衆議院議員秘書。平成10年(1998)、第19回読売「ヒューマン・ドキュメンタリー」大賞入選(「青海 音ものがたり」)。