装幀は真田幸治さん
北園克衛1920年代実験小説集成 20′s加藤仁=編
ISBN978-4-86488-267-5 C0093 四六上製 240頁 3700円+税 2023年2月下旬刊
小説か詩か暗号か。ギムゲニスト、シュルレアリスム 埋もれていた実験小説27篇を収録小説か詩か暗号か。ギムゲニスト、シュルレアリスム 埋もれていた実験小説27篇を収録
北園克衛の画を装画として本文やカバー、表紙などに14点使用。
「新しいハモニカのやうにフルスピイドで」■目次
■i
ホテルとパイプ
意識的偶成 3 対抗運動としての植物的な一形式
赤い巻煙草 デエードシユカ伯父さんのそのグループのための短篇
紫色の液体
スパイラル期の暗号
RONODO UN PICARO(人間はこうもなるものであるか!)
ブリリアント
逆体
ⅱ
銀座(或る人々の生活に就いて)
生きる薔薇
日傘
Sanisarisus 夜話
海洋ホテル 銀色の装禎ある記録
エロトマニアの視線 近代型パラソル流行の原理に就いて
ポリドオルの閨
第七課 芸術誌
上層記号建築
車前草の咲いてゐる短編
NOIR(黒の如きもの) a sentimental Comedy
春の鏡
魔女の灰
水星の時間
ⅲ
エリコ
初夏のアクシデント
秋のトリック
シユウルレアリストの街
詩のプレゼント
附録 ヌポセチエンスク街(合作)
解説 加藤仁
【著者略歴】
きたぞの・かつえ
1902−78年
三重県生まれ。1920年代より詩作を始める。西脇順三郎、瀧口修造らと並び、西欧の前衛運動と呼応した日本のモダニズム詩・前衛詩を牽引。
主な詩集に『白のアルバム』『黒い火』『円錐詩集』『ガラスの口髭』などがある。戦後はイラスト、デザインにおいても活躍、バウハウスの影響を強く受けたスタイリッシュな作風で、ハヤカワ・ミステリ文庫など手がけた装丁は膨大な数に上る。1935年創刊の主宰誌『VOU』は、詩はもとより写真、美術、建築、音楽、映像などをフィーチャーした総合芸術誌として、いまなお海外からの注目も高い。近刊としては『白昼のスカイスクレエパア 北園克衛モダン小説集』(2016)がある。