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ご購入に関するお問い合わせは、メールにて受け付けております。 メール:genki@genki-shobou.co.jp TEL03-5283-3934 幻戯書房刊行の書籍の詳細は小社ホームページをご覧ください。 幻戯書房 (げんきしょぼう)は 歌人で作家の辺見じゅんが、父であり、角川書店の創立者である角川源義の創業の精神を受け継ぎ、設立した出版社です。 ライフログ
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2023年 04月 04日
〈ルリユール叢書〉第30回配本 (41・42冊目) ジュール・ヴェルヌ 三枝大修=訳 シャーンドル・マーチャーシュ 地中海の冒険 〈上・下〉 四六変上製 〈上巻〉456頁 本体価格4,200円+税 ISBN978-4-86488-272-9 C0397 〈下巻〉384頁 本体価格3,700円+税 ISBN978-4-86488-273-6 C0397 刊行予定:2023年5月中旬 装幀:小沼宏之さん その蒸気船はスピードの出る船だった。ものすごい勢いで大きくなりながら、こちらへ近づいていた。舳先のあたりで海が白くなるのが見えた。私がじっと動かずにいるその場所を、二分もしない内に真っ二つに切り裂いてゆくにちがいない。 「逃げるんだ、マーチャーシュ! 生きて、裏切り者に鉄槌をくだせ!」 ハンガリー独立運動の道半ばにして斃れた仲間たちから「裁き」の使命を託されたシャーンドル・マーチャーシュ伯爵。果たして彼は、奸智に長けた仇敵たちを捕らえることができるのか?――――『海底二万里』『八十日間世界一周』を凌駕し、ジュール・ヴェルヌの小説シリーズ〈驚異の旅〉の中でも最大級のスケールを誇る、狂瀾怒濤の海洋冒険物語。上巻は、全五部のうち第三部第四章までを収録。下巻は、第三部第五章から第五部最終章までを収録。エッツェル版挿絵全点を掲載した新訳決定版。 『シャーンドル・マーチャーシュ』の中には……通信文を暗号化できるグリッドがあります。私はこのアイデアにすっかり魅了されてしまいました……小学生だった私は、ただちにグリルをこしらえました。エッツェル版には、順番に向きを変えられたグリルが四通り再現されていましたから、小学校では、日がな一日、お互いに暗号文を送り合ったものです…… ──ジュリアン・グラック ヴェルヌは、地図と版画に対する掛け値なしの愛だけでなく、われわれが子どもの頃、物理、化学、天文学の教科書をめくっていて、それらが書物としては内容もお粗末なら見てくれも悪く、われわれにはまるで歯が立たなかったにもかかわらず、初めて見る単語や解読できない図版、そして希望に充ち満ちているのを前に感じた、あのときめきをも言葉に移し込んだ最初の人なのである。彼は自分が言挙げする内容をある種の科学の中に見つけ、そうすることで知をめぐる想像力を刷新したのであった。 ──ミシェル・ビュトール 大人になったばかりの私、大人になって久しい私は、自分の中に持ち運んでいる苦い死体、すなわち子ども時代のわずかな残骸を掘り起こしたいと思った。彼は依然として大平原(ステップ)に、メールシュトロームに、氷原(バンキーズ)に、太平洋に魅せられている。海も、わずかな学識も、生活の火も私をヴェルヌから解放してくれなかった。 ──ミシェル・セール 私はヴェルヌの本とともに大きくなった。他にこれほどの回数読み返した小説は一つもないような気がする。ヴェルヌの本は長く、重く、頭を混乱させかねない辞書のようであった。その現実性(リアリティ)は実際の経験よりも心に深く浸透していった。 ──J・M・G・ル・クレジオ 私の命ならさしあげるが、ジュール・ヴェルヌの作品をお貸しすることはできかねます! 私はそれほどまでにあの方の作品に夢中になっていて、恋心を抱くほどなのです。もしもあなたが作品を読まれたら、どうかそれについては絶対に私に話さないでください、あの御名を私の前で発することさえ遠慮願いたいのです。なぜなら、跪かずにかの御名を発するなど、それは私にとってひとつの冒瀆に思われるのですから。彼こそは、あらゆる時を通じてもっとも偉大な文学的天才です。この時代の作家がひとり残らずすっかり忘れ去られても、彼は「残って」いるでしょう。 ──レーモン・ルーセル 【著者略歴】 ジュール・ヴェルヌ(Jules Verne 1828–1905) フランスの小説家。港町ナントに生まれる。1848年に法学部生としてパリに上京後、学位を取得するも代訴人であった父の事務所を継ぐことを拒否、文学修行に励む。1863年、前年に出会った出版者エッツェルの手で、長編第一作となる『気球に乗って五週間』が刊行される。以後、『地球の中心への旅(地底旅行)』『地球から月へ』『海底二万里』『八十日間世界一周』『神秘の島』等、世界中を舞台とした冒険小説の連作〈驚異の旅〉をエッツェル社から発表、SFの先駆けとなったほか、その遊戯的な形式性が二十世紀の主流文学にも影響を与えた。 【訳者紹介】 三枝大修(さいぐさ・ひろのぶ) 1979年、千葉県生まれ。ナント大学博士課程修了、博士(文学)。現在、成城大学経済学部教授。専門は近代フランス文学。共著に『モダニズムを俯瞰する』(中央大学出版部)、『フランス文学を旅する60章』(明石書店)、『ジュール・ヴェルヌとフィクションの冒険者たち』(水声社)。共訳書にミシェル・ビュトール『レペルトワールI』『レペルトワールII』(幻戯書房)、ミシェル・レリス『オペラティック』(水声社)、ジュール・ヴェルヌ『蒸気で動く家』(インスクリプト)などがある。
by genkishobou
| 2023-04-04 15:59
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