米山 優精読 アラン『心の冒険』
装幀は小沼宏之さん
予価:本体価格6,000円+税
予定ページ数:632頁
四六上製
ISBN978-4-86488-286-6 C1011
刊行予定:2023年10月下旬
「私は一覧表が欲しいわけでも、一つの体系が欲しいわけでもない。私は多くの考察から始めたい。たとえそれら〔考察〕が整合的でなくても、それらは三重の鎧をまとったこの人間の心というものをすべての側面から攻略してくれるだろう。」
人はいかにして、身体を用いて、心の冒険をしているのか?
アランが最後にたどり着いた
「プロポ」の先の、哲学の思索
〈労働〉〈倦怠〉〈羨望〉〈野心の初段階〉〈気分〉〈愛の情動〉〈永遠なもの〉……人間の心の諸冒険の動きに寄り添い、考察する38章の哲学レッスン。『アラン『定義集』講義』の著者による翻訳+解説の日本語版オリジナルで送る、アラン晩年の哲学思想の集大成!●著訳者略歴
米山優(よねやま・まさる)
1952年東京生まれ。1981年東京大学大学院人文科学研究科単位取得退学。名古屋大学名誉教授。著書に『モナドロジーの美学──ライプニッツ/西田幾多郎/アラン』(名古屋大学出版会)、
『アラン『定義集』講義』(幻戯書房)など。訳書に、ライプニッツ『人間知性新論』(みすず書房)など。