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ご購入に関するお問い合わせは、メールにて受け付けております。 メール:genki@genki-shobou.co.jp TEL03-5283-3934 幻戯書房刊行の書籍の詳細は小社ホームページをご覧ください。 幻戯書房 (げんきしょぼう)は 歌人で作家の辺見じゅんが、父であり、角川書店の創立者である角川源義の創業の精神を受け継ぎ、設立した出版社です。 ライフログ
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2024年 03月 14日
〈ルリユール叢書〉第39回配本 (53冊目) ドヴィド・ベルゲルソン/デル・ニステル 田中壮泰・赤尾光春=訳 二匹のけだもの/なけなしの財産 他五篇 予価:本体価格3,600円+税 予定ページ数:400頁 四六変形・ソフト上製 ISBN978-4-86488-297-2 C0397 刊行予定:2024年4月下旬 東欧ユダヤ文化の「生き証人」としてポグロム(虐殺)と亡命の記憶を活写した、ドヴィド・ベルゲルソン。「隠遁者」の筆名でスターリニズムのテロルを予感させる幻想的な作品を発表した、デル・ニステル。スターリン時代に粛清されたイディッシュ文学の代表作家二人の傑作短編集。 イディッシュとは:中欧、東欧系のユダヤ人が用いてきた言語。イディッシュYiddishは「ユダヤ語」の意。筆記の際にはヘブライ文字で表記する。居住地の言語が訛って生まれたユダヤ諸語のうちで、もっとも重要な位置を占める。10世紀ないし11世紀の上部、中部ドイツ諸方言を基礎とするが、それにヘブライ語、アラム語などの語彙が流入し、さらに14世紀中葉以降はスラブ圏の言語(とくにポーランド語)の強い影響を受けて、独自の発展を遂げた。今日ではドイツ語の近接語とみなされている。使用人口は、一時、1000万以上にも上ったが、現在では激減した。しかしなおイスラエル、ロシア、南北アメリカを中心に、世界各地のユダヤ共同体で用いられている(『日本大百科全書(ニッポニカ)』)。 ポグロムとは:集団的で計画的な迫害・虐殺。特に19世紀後半から20世紀初頭にかけて、ロシアを中心に行われたユダヤ人の虐殺をいう(『デジタル大辞泉』)。 ベルゲルソンを構成しているのは、ひとつの悲劇だ。それは私たちの狂った時代が生んだ悲劇だ。ベルゲルソンの優れた仕事は、これからもユダヤ文学の中に残り続けるだろう。ベルゲルソンの悪しき仕事は、ひとがその悪に屈することがなければ、ひとつの教訓として役立つだろう。――アイザック・バシェヴィス・シンガー 典型的で一般的なものから個人的で私的なものへと至る、イディッシュ文学の変遷を知りたい読者は、ベルゲルソンの物語に目を向けてみるとよい。そこには解き明かされるのを待ち構えている広大な宇宙がある。ベルゲルソンはイディッシュ文学に新しい道を拓き、それを現代にもたらした。――アハロン・アッペルフェルド 全世界の作家たちにデル・ニステルの作品を読む機会が与えられたら、筆を折ることだろう。――イェヘズクル・ドブルーシン デル・ニステル(「隠遁者」、ピンヘス・カハノヴィッチ(1884-1950)のペンネーム)は近代イディッシュ文学における最も謎めいた人物であった。予期せぬ紆余曲折に満ちた波乱万丈な人生において、彼は、神秘主義・象徴主義的な物語からリアリズム的な歴史小説の書き手へと、正体不明で不可解な芸術家から公的な活動家へと変貌を遂げた。スターリン体制の圧政下を生きた彼は、作家の使命とは人びとの証人になることだと信じるようになった。デル・ニステルの象徴主義の遺産はイディッシュ文学の研究者に評価されるようになって久しいが、ソヴィエト期の作品の豊饒さと複雑さが広く発見され、評価されるようになったのは、最近になってからのことである。――ミハイル・クルティコフ 【著者略歴】 ドヴィド・ベルゲルソン(Dovid Bergelson 1884–1952) ロシア領ウクライナのオフリモーヴォ生まれ。キエフでイディッシュ語作家としてデビューし、1913年に発表した長編『すべての終わり』で一躍文壇の寵児となる。ロシア革命後の内戦時代にウクライナを去り、ベルリンに移住。ベルリン滞在は十年以上にも及び、その間、ウクライナのポグロムを主題とした小説を数多く発表した。1934年ソ連に帰還し、1949年に他のイディッシュ文化人らと共に逮捕され、1952年に銃殺される。 デル・ニステル(Der Nister 1885–1950) ロシア領ウクライナのベルディーチェフ生まれ。本名はピンヘス・カハノヴィッチ(筆名は「隠遁者」の意)。象徴主義の影響を受け、神秘主義やフォークロアを題材とする幻想的な物語を書く。キエフの「文化同盟」に関わった後、ベルリン滞在を経てソ連に帰還。一九二九年に刊行した作品集が批判されて一時沈黙したが、ユダヤ人一家の没落を描いた『マシュベル家』で金字塔を打ち立てた。戦後、イディッシュ文化人の弾圧により逮捕、獄死。 【訳者略歴】 田中壮泰(たなか・もりやす) 1980年、大阪生まれ。立命館大学先端総合学術研究科修了(学術博士)。龍谷大学、東海大学非常勤講師。専門はポーランド文学、イディッシュ文学、比較文学。論文に「イディッシュ語で書かれたウクライナ文学――ドヴィド・ベルゲルソンとポグロム以後の経験」(「スラヴ学論集」25号)、共訳にキャロル・ギリガン『抵抗への参加――フェミニストのケアの倫理』(晃洋書房)、ヤヌシュ・コルチャク『ゲットー日記』(みすず書房)など。 赤尾光春(あかお・みつはる) 1972年、横浜生まれ。総合研究大学院大学博士後期課程修了(学術博士)。国立民族学博物館特任助教。専門はユダヤ文化研究、ロシア・ウクライナ地域研究。共編著に『ユダヤ人と自治――中東欧・ロシアにおけるディアスポラ共同体の興亡』(岩波書店)、『シオニズムの解剖――現代ユダヤ世界におけるディアスポラとイスラエルの相克』、共訳に『ディブック/ブルグント公女イヴォナ』(未知谷)、『トレブリンカの地獄――ワシーリー・グロスマン前期作品集』(みすず書房)など。
by genkishobou
| 2024-03-14 09:09
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