〈ルリユール叢書〉第60回配本 (79冊目)
タデウシュ・コンヴィツキ 菅原祥=訳
現代の夢解きの本予価:本体価格4,900円+税予定ページ数:504頁
四六変形・ソフト上製
ISBN978-4-86488-346-7 C0397
刊行予定:2026年5月下旬
自殺未遂から目覚めた男が彷徨う見知らぬ町には、喪われた故郷ヴィルノの幻影と戦争の記憶が交錯していた――20世紀ポーランド文学・映画界の巨星コンヴィツキの代表作にして、不条理な状況下での実存の不安を深く抉り出す東欧文学の幻の傑作長編小説がついに本邦初訳で登場!タデウシュ・コンヴィツキが私たちに教えてくれたのは何よりもまず、自分自身であり続けること、自分に忠実であり続けることだった。――
アンジェイ・ワイダ 【著者略歴】タデウシュ・コンヴィツキ(Tadeusz Konwicki 1926–2015)
ポーランド領ヴィルノ(現リトアニア領ヴィリニュス)近郊のノヴァ・ヴィレイカ(現ナウヨイ・ヴィルニャ)生まれ。第二次大戦中の反独・反ソ連パルチザンとしての経験を経て、戦後にポーランドで作家としてデビュー。代表作に『ぼくはだれだ』(1969)、『ポーランド・コンプレックス』(1977)『小黙示録』(1979)など。映画監督としても知られ、主な監督作品に『夏の最後の日』(1958)『溶岩流』(1989)など。幼少期・戦時中の記憶や社会主義体制下の不条理な現実を魔術的な語り口で描き、読者の人気を博した。
【訳者略歴】菅原祥(すがわら・しょう)
京都産業大学現代社会学部教授。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。著書に『ユートピアの記憶と今――映画・都市・ポスト社会主義』(京都大学学術出版会、二〇一八)、論文に「労働英雄を思い出すということ――アンジェイ・ワイダ監督『大理石の男』を中心に」(『スラヴ学論集』一八号、二〇一五)、訳書にヤヌシュ・コルチャク『コルチャク ゲットー日記』(共監訳、みすず書房、二〇二三)ほか。