
〈ルリユール叢書〉第61回配本 (81冊目)
エティエンヌ・ド・グレーフ 梅澤礼=訳
夜はわが光予価:本体価格5,700円+税
予定ページ数:572頁
四六変形・ソフト上製
ISBN978-4-86488-349-8 C0397
刊行予定:2026年6月下旬
医師の父と夫をもつ女性が、ある日突然、統合失調症を発症する。患者、家族、看護師はおのおの苦しみながらも救いを探ってゆく――ベルギー精神医学界の権威であるド・グレーフが、専門家の眼と細やかな筆致で描いた、人間の尊厳と愛の形を問う感動の長編小説。本邦初訳。統合失調症患者の人格の変化を、ここまでリアリティをもって描写できたのは、人間の精神についての深い知識がド・グレーフにあったからこそである。タイトルからして啓示に満ちている。『夜はわが光』。──
ジャン・レルミット自分自身の自由を守りながらも、他者を排除したくはない、そんな人々が出会う場所を、彼は開いてくれている。──
ジャック・シュルマンス彼はどんな人でも味方をし、その人が花開く可能性が損なわれないようにしていた。彼は真の意味での教育者だった。──
クリスティアン・ドビュイスト暗闇のなかでも、誰の声だかわかるような人はいる。彼の言うこと、書くこと、すべてが彼なのだ。──
ジャック・ルクレール多くの人が悩み、立ち直るなかで、あなたに助けられてきた。だから私は願ってやまない。神があなたに、その光を惜しみなく与えてくださいますように、と。──
ジャック・フロワサール【著者略歴】エティエンヌ・ド・グレーフ(Étienne De Greeff 1898–1961)
ベルギーの精神科医、犯罪学者、作家。トゥルネー近郊の村に生まれる。ルーヴェン大学で医学を専攻したのち、精神科医として病院や刑務所で勤務し、その論文はE・ミンコフスキーやH・エイに影響を与えた。ルーヴェン大学法学部犯罪学科でも教鞭を取り、激情犯罪に特有の心理プロセスを発見した。SF小説『沈黙への回帰――ホモ・シトロエンシスK288–2の日記』、スクリプトール・カトリッチ賞受賞作『モーリー裁判官』の作者としても知られる。
【訳者略歴】梅澤礼(うめざわ・あや)
1979年埼玉県生まれ。上智大学文学部フランス文学科出身。2003‐2004年、ベルギー政府給費留学生としてルーヴァン大学法学部犯罪学科に留学。2012年、パリ第一大学史学科博士課程修了。現在、明治学院大学文学部フランス文学科教授。著書に、『囚人と狂気――19世紀フランスの監獄、文学、社会』(法政大学出版局、2019年度渋沢・クローデル賞奨励賞および2020年度サントリー学芸賞受賞)、『犯罪へ至る心理――エティエンヌ・ド・グレーフの思想と人生』(光文社)がある。