尾崎左永子
チョコちゃんの魔法のともだち夢はいつも「本」のなかにあった
随筆の名手である歌人の少女時代の読書の思い出
日本が戦争にむかっていた昭和初期。
それでも東京山ノ手には、ふしぎに自由な空気がのこっていた。
アリスのうさぎに、
アラジンの魔法のランプ、
海賊シルバーに、
モンテクリスト伯!
チョコと呼ばれた女の子は、本のなかで、いろんな友だちに出会った。
「自由」は、いつも本のなかにあった。
歌人の尾崎左永子が、幼い頃に心ふるわせた本の記憶をかたる。
いまも読みつがれる41篇の名作をともに紹介。
児童書案内に最適な一冊
若いお母さま方にも 小・中・高の先生方にも
◆四六上製 予272頁 予本体2000円 ISBN978-4-901998-34-5 C0095
08年6月下旬刊行予定
◆著者紹介◆
尾崎左永子(おざき・さえこ) 1927年、東京都生まれ。歌人・作家。東京女子大学国語科卒。『源氏の恋文』(求龍堂)で、第32回日本エッセイクラブ賞受賞。歌集に『さるびあ街』(琅珏洞)、『夕霧峠』(砂子屋書房)等。現在、日本エッセイスト・クラブ常務理事をつとめ、「星座」(かまくら春秋社)主筆でもある。