堀越千秋
絵に描けないスペイン
スペイン在住30年の画家は、知る人ぞ知る名エッセイスト。
名随筆の宝庫「嗜好」(明治屋のPR誌)好評連載がついに単行本化!
多くの天才を生んだその陽光を愛してスペインに留まり30年。
帰国すれば山中の窯で「国宝!」(注・自称)を量産。
いずこでも、画家の磁力はヘンな人間を引きつけ、
いずこでも、画家の筆力は人間の愚かさを舐める。
つねに「ビバ・ジョ(俺様万歳)!」なスペイン人。
「み~んな一緒」で舌も麻痺した日本人。
自らの欲望にどこまでも忠実な貧乏画家が禅の境地で描き斬る、
人間どもの本質。

【著者紹介】
堀越千秋(ほりこし・ちあき・男)1948年東京生まれ。東京藝術大学大学院油画科修了後の76年、スペイン政府給費留学生として渡西。以降スペインに拠点を置く。村田喜代子の新聞連載の挿絵、全日空機内誌「翼の王国」表紙画(07年4月~)、「武満徹全集」装画(経済産業大臣賞)、小島章司の舞台美術、そして焼物など美術全般はもちろん、カンテの唄い手としてフジロックフェスティバルに出場するなど、多分野で活躍している。著書に『アンダルシアは眠らない』『スペインうやむや日記』『スペイン七千夜一夜』(以上、集英社文庫)ほか多数。
四六上製 272頁 本体2700円
ISBN978-4-901998-39-0 C0095
2008年12月15出荷開始!