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ご購入に関するお問い合わせは、メールにて受け付けております。 メール:genki@genki-shobou.co.jp TEL03-5283-3934 幻戯書房刊行の書籍の詳細は小社ホームページをご覧ください。 幻戯書房 (げんきしょぼう)は 歌人で作家の辺見じゅんが、父であり、角川書店の創立者である角川源義の創業の精神を受け継ぎ、設立した出版社です。 ライフログ
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2025年 09月 09日
![]() ![]() 〈ルリユール叢書〉第50回配本 (72冊目) スティーン・スティーンセン・ブリカー 高藤直樹=訳 >ヴァイルビューの牧師 他六篇 本体価格3,200円+税 定価3,520円 ページ数:320頁 四六変形・ソフト上製 ISBN978-4-86488-332-0 C0397 刊行予定:2025年9月下旬 私は二十年間というもの、自分がこの世の楽園に居ると信じ込み、足元で密かに燃え盛る火山の上を彷徨っていた。──天国と地獄とを分ける危うい地殻の上を。それが今崩れ、私は燃え上がる深い裂け目の中へ沈んだのだ。 デンマーク辺境の荒地を描いてアンデルセンやキェルケゴールを魅了し、19世紀前半の〈デンマーク黄金時代〉に詩的リアリズム文学を大成したスティーン・スティーンセン・ブリカー。表題作はじめ『ある教会書記の日記』など、人間の避けられぬ悲運や孤独を描いた全7篇の傑作短編集。 (ブリカーの)全世界を破砕してしまう唯一の三段論法。――セーレン・キェルケゴール さあ(ブリカーを)お読みください。その自然描写、人間描写、洞察や感情を捉え表現する驚くべき確かさ、台詞の並外れた自然さ、物語を構築する巨匠的な巧みさ、生き生きとした多様性に感嘆してください。――さてさて、その全てを私が語るべきではありません。それらはお読みになるうちに、あなた方ご自身が感じ取られることでしょう。――カイ・モンク 十九世紀の前半はデンマーク文学における転換期であり、小説や短編小説が文学的関心の中で高い地位を獲得し始め、さらには文学的枠組みの中で支配的になり始める時代である。この転換期における偉大な人物がH・C・アンデルセン、セーレン・キェルケゴール、そしてスティーン・スティーンセン・ブリカーである。――セーアン・バゲセン 【著者略歴】 スティーン・スティーンセン・ブリカー(Steen Steensen Blicher 1782–1848) 19世紀前半のデンマークを代表する短編小説作家、詩人。中部ユトランドのヴィーオムに生まれ、コペンハーゲン大学神学部に学ぶ。詩人としても知られるが、その本領は短編小説にあり『ある教会書記の日記』や『ヴァイルビューの牧師』などが名高い。ユトランド方言を基礎とする独自の文体によりユトランド文学を確立、その哀調と悲劇性に富んだ作品は童話作家H・C・アンデルセンや哲学者セーレン・キェルケゴールらに愛読された。現代に至るまで多くの読者に親しまれ、広汎な影響力を維持している。 【訳者略歴】 高藤直樹(たかふじ・なおき) 1951年、浜松市生まれ。東京外国語大学および同大学院修士課程修了。デンマーク政府奨学金留学生としてコペンハーゲン大学組織神学研究所セーレン・キェルケゴール研究室留学。著書に『キェルケゴール思想へのいざない――エロス、理性、聖性の音楽家としての』(ビネバル出版)、訳書にヴィゴー・ショークヴィスト『コンスタンツェ・モーツァルトの結婚』(音楽之友社)、ダイアナ・バーグウィン『ザルツブルク町の肖像』(草思社)、ヘリエ・サイゼリン・ヤコブセン『デンマークの歴史』(ビネバル出版)などがある。 #
by genkishobou
| 2025-09-09 17:05
| 新刊情報
2025年 08月 07日
![]() ![]() 〈ルリユール叢書〉第50回配本 (71冊目) ヘンリック・イプセン アンネ・ランデ・ペータス/長島確=訳 イプセン戯曲選 海の夫人/ヘッダ・ガーブレル 予価:本体価格4,200円+税 予定ページ数:392頁 四六変形・ソフト上製 ISBN978-4-86488-331-3 C0397 刊行予定:2025年9月下旬 その喜びっていうのは──私たちの夏の明るい日々の喜びと同じなの。やがて訪れる暗い季節の予感を抱えているのよ。この予感がね、私達人間の喜びに影を落としているの、──風に流れる雲がフィヨルドに影を落とすようにね。 海に憧れながら元の生活から離れぬエレーダを描く『海の夫人』。他人との関係を疎むヘッダの退屈な生を描く『ヘッダ・ガーブレル』。「自己亡命」の終焉間際に書かれた、祖国への愛憎と望郷の狭間のイプセンの葛藤が〈居場所探し〉として結晶化した、リアリズム期の傑作戯曲2篇。 エリーダという人物は、イプセンの空想の中で生まれたのではなく、ほとんどの作家が満足せざるを得ないブルジョア的思想より遥かに深い心理的知識によって生まれたのだ。――エーリック・スクラム 他者や外的な配慮に邪魔されず自由に選択することが許された瞬間、エリーダは「自由」と「責任」という概念が切り離せないものであることに気づく。彼女の成長はそこで完了し、充実感、温かさ、創造力に満ちた真なる人生が始まるのである。――ウルバン・フォン・フェイリッツェン イプセンは、これほどまでに自分の真なる主題に接近したことはない。これほど創作し、これほど問題化をしなかったことはない。 『ヘッダ・ガーブレル』において、イプセンはかつてないほど純粋な芸術家として現れた。――オットー・ブラーム ヘッダは、死と破壊を周囲にもたらす悲劇的な人物である。彼女の本性の最も高貴なものが殺され、破壊されてしまっているからである。彼女はそれでも生きていけるために必要な諦観の強さ、または自己放棄の弱さを持ち合わせていない。――ヘンリック・イェーゲル 『ヘッダ・ガーブレル』はイプセンのこれまでのどの戯曲よりも謎めいている。――ギーオウ・ブランデス 【著者略歴】 ヘンリック・イプセン(Henrik Ibsen 1828-1906) ノルウェーの詩人・劇作家。ノルウェー南部の町シェーエンで生まれる。「近代劇の父」と呼ばれるイプセンの戯曲作品は、シェイクスピアに次いで世界で二番目に多く上演され、明治期日本の近代演劇の礎石となるほど多大な影響をもたらした。初期作品はバイキング時代を中心とした歴史劇が主だったが、1877年の『社会の柱』以降、代表作『人形の家』をはじめ現代を主眼としたリアリズム劇の執筆に重きを置くようになった。人間の生き方、社会問題を見つめる鋭敏な観察眼に定評がある。 【訳者略歴】 アンネ・ランデ・ペータス(Anne Lande Peters) 1967年、神戸生まれ。演劇研究家・翻訳家。宣教師の親とともに幼い頃から日本とノルウェーを往来して育つ。オスロ大学と早稲田大学で演劇学を学び、落語をテーマに修士論文を執筆。三島由紀夫『近代能楽集』、よしもとばなな『みずうみ』のノルウェー語訳や、ヨン・フォッセの演劇、イプセンの演劇(新国立劇場)などの邦訳を手がける。 長島確(ながしま・かく) 1969年、東京生まれ。ドラマトゥルク・翻訳家。翻訳劇を含むさまざまな上演現場に関わり、国内外の演出家や俳優、劇作家との協働作業の経験多数。訳書にベケット『いざ最悪の方へ』(書肆山田)、『新訳ベケット戯曲全集』(監修・共訳、白水社)など。 #
by genkishobou
| 2025-08-07 11:00
| 新刊情報
2025年 07月 07日
![]() ![]() 〈ルリユール叢書〉第49回配本 (70冊目) ベニート・ペレス=ガルドス 大楠栄三=訳 スカートをはいたドン・キホーテ 予価:本体価格5,900円+税 予定ページ数:632頁 四六変形・ソフト上製 ISBN978-4-86488-330-6 C0397 刊行予定:2025年8月下旬 神よ、どうしてあたしを高貴な生まれにしたの? どうして卑しい庶民として生んでくれなかったの? どうして頭から足まで下層民に、容姿も下層民に、振る舞いも下層民に、魂も下層民にしてくれなかったの?…… 『ドン・キホーテ』のパロディーたるスペイン自然主義文学にして、マリオ・バルガス゠リョサに「20世紀初頭の前衛小説に先んじた手法」と称された《非現実の夢》を用い、首都マドリードの都市空間の綾を読み解くベニート・ペレス゠ガルドスの都市小説の傑作長編。本邦初訳。 大作家だったのか。そのとおり。セルバンテスと較べるのはやりすぎだし、彼にはそのつもりもなかった。だが十九世紀と二十世紀初頭、ペレス゠ガルドスほど創意と工夫をもって粘り強く文学に身を投じたスペイン作家はいない。――マリオ・バルガス゠リョサ スペインの現代小説は、ガルドスから始まったと考えている。――カミロ・ホセ・セラ フェデリコ・ガルシア゠ロルカと、マドリードの飲み屋で昼食を取っていたとき、われわれは互いがガルドスの熱烈な賛美者だと知った。――ビセンテ・アレイクサンドレ 息子たちには自分の父親への反抗心が、父親を非難する傾向があるもの。だからこそ私は、ガルドスを二度と読もうとは思わない。――ミゲル・デ・ウナムーノ 僕には、あのすばらしい作家、民衆の偉大な師であったドン・ベニート・ペレス゠ガルドスについて、あどけない思い出がある。幼少の頃、集会で彼がメモを取り出し読みあげるのを目にした。それはスペインでもっとも本物の、深みある声だった。――フェデリコ・ガルシア゠ロルカ 【著者略歴】 ベニート・ペレス゠ガルドス(Benito Pérez Galdós 1843–1920) 大西洋に浮かぶグラン・カナリア島に生まれ、英米の文化的影響のもと育つ。マドリードに上京して以来、生涯、自由主義の立場から多様な作品を執筆しつづける。ブニュエルによって映画化された『悲しみのトリスターナ』の原作者として知られるが、本国スペインでは「セルバンテスに次ぐ」と評され、ジャーナリズム活動のほか、小説20篇、歴史小説46篇、戯曲26篇という創作活動から、19世紀ヨーロッパの巨匠たちに比肩しうる作家である。 【訳者略歴】 大楠栄三(おおぐす・えいぞう) 1965年、福岡県甘木市生まれ。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程単位取得満期退学。現在、明治大学教授。専門は19世紀後半から20世紀初頭のスペイン小説・文化。訳書に、『ホセ・マルティ選集 第1巻――文学篇』(共訳、日本経済評論社)、ベニート・ペレス゠ガルドス『ドニャ・ペルフェクタ――完璧な婦人』、エミリア・パルド゠バサン『ウリョーアの館』(ともに現代企画室)、バリェ゠インクラン『独裁者ティラノ・バンデラス――灼熱の地の小説』(幻戯書房)、マリオ・バルガス゠リョサ『ペレス゠ガルドスの穏やかな眼差し』(近刊、水声社)がある。 #
by genkishobou
| 2025-07-07 16:14
| 新刊情報
2025年 07月 07日
![]() ![]() ごんぼ色の残照 大阪龍造寺町物語 (小学生編 高校生編の2分冊) ※「ごんぼ」は大阪ことばで「ごぼう」のこと 予価:本体価格各2,200円+税 予定ページ数:各224頁 四六・上製 ISBN978-4-86488-328-3。329-0 C0093 刊行予定:2025年8月下旬 【小学生編】 えらいこってすなぁ。オリンピックと阪神の優勝。 盆と正月が一緒に来たようで―― 忍者ごっこに銀玉鉄砲、駄菓子屋の氷饅頭、生國魂神社《いくたまさん》の夏祭り、日生球場のカクテル光線、上町筋の聖火リレー……大阪人の闊達に揉まれ、路地《ろぉじ》を走りまわった昭和39(1964)年、“ガキ大将”の躍動の日々。 家出した親友、逝きし同級生、初恋と失恋、小説・昭和の大阪。 (本文より) 昭和三十九年十月二十三日の金曜日。 この日、オリンピックの女子バレーボールで“東洋の魔女”と呼ばれた日本チームが強豪ソ連チームをストレートで破り、悲願の金メダルを獲得、日本国民を歓喜の渦に巻き込んだ。東京五輪で一番華々しい日として、そして日本のスポーツ界に金字塔を打ち立てた記念すべき日として、後世、人々の記憶に刻まれることとなった。 堅太にとってもこの日は終生、忘れ得ぬ日となった。 【高校生編】 せや、爆発させたかったんや。 対象はなんでもよかったんや。 屋上でふかしたタバコ、ビートルズ解散、教室で炸裂するロック、今里新地の部屋のシミ、赤目渓谷の飯盒炊爨、御堂筋の10・21国際反戦デー……昭和46(1971)年、〝遅れた世代〟の逡巡の日々。 仲間のすれ違い、親友との再会、恋の裏切り、小説・昭和の大阪。 (本文より) せやけど、完敗ってなんやねん。どんなレースを、だれと走ってんねん。人生のレースってみんなおんなじなんやろか。いや、だれもが八百メートル走にチャレンジしてるわけとちゃうやろ。百メートルもあれば、四百メートルもある。ひょっとしたら、マラソンに挑んでる奴がおるかもしれへんし、走り幅跳びや走り高跳びの試合に出てる奴もおる。いろんな土俵があるんや。うーん、もうええわ、他人《ひと》と比較するのはやめや。人は人、おれはおれ。いまは視界不良やけど、そのうちなんか見えてくるやろ。そう思わなやってられへんわ。Take it easy! 【著者略歴】東 龍造(ひがし りゅうぞう)昭和29年(1954)、大阪市生まれ。大阪大学文学部美学科卒。元読売新聞大阪本社記者。日本ペンクラブ会員。小説作品に『フェイドアウト 日本に映画を持ち込んだ男、荒木和一』(幻戯書房 2021)、『おたやんのつぶやき 法善寺と富山、奇なる縒り糸』(幻戯書房 2023)がある。また、エッセイストとして本名の武部好伸で映画、ケルト文化、洋酒、大阪をテーマに執筆を続け、著書に「ケルト」紀行シリーズ全10巻(彩流社 1999~2008)、『ぜんぶ大阪の映画やねん』(平凡社 2000)、『スコットランド「ケルト」の誘惑 幻の民ピクト人を追って』(言視舎 2013)、『ウイスキー アンド シネマ 琥珀色の名脇役たち』(淡交社 2014)、『大阪「映画」事始め』(彩流社 2016)、『ヨーロッパ古代「ケルト」の残照』(彩流社 2020)、『ほろ酔い「シネマ・カクテル」 銀幕を彩るグラスの美酒たち』(たる出版 2024)などがある。 #
by genkishobou
| 2025-07-07 16:02
| 新刊情報
2025年 06月 10日
![]() ![]() 〈ルリユール叢書〉第48回配本 (69冊目) ガブリエル・マルセル 古川正樹=訳 渇 き (カワキ) 予価:本体価格2,900円+税 予定ページ数:232頁 四六変形・ソフト上製 ISBN978-4-86488-327-6 C0397 刊行予定:2025年7月下旬 僕の側から思うことは、パパは極度に不幸な人間だということだ。パパが自分の痛みと連絡をとり合うことが少ないほど、それだけ不幸なんだ。一種の朦朧(もうろう)とした「渇き(ソワフ)」で、それがパパを貪り食っているんだ。パパ自身はこの渇きを知らない――まさに、この渇きがパパを貪り食ってきたがゆえに。 日常生活における真の「愛」の実相が家庭劇の対話を通じて追求され、登場人物各自の自発的な自己反省から人間存在そのものの内なる飢え、〈渇き〉という存在論的問題が浮き彫りにされる――「形而上的体験」が具現化された、哲学者ガブリエル・マルセル中期の代表的戯曲。本邦初訳。 マルセルの戯曲は、人間の日常生活の現実を凝視するところから生まれており、何ら架空の創作ではないところに意味があります。われわれが多く見ないふりをしているものを彼は凝視して創作していることに、私は気づきます。彼の作劇は、最も身近なものへの関心から生まれているのです。だから、われわれ自身を反省させないものは一つもありません。このようにしてわれわれは彼の劇によって自身の「状況」を反省し、意識するようになります。この意味は大きいと私は思います。アメデもまた、われわれ自身の状況的反省の媒体であり、彼の「渇き」を省察することも、われわれの自己反省行為そのものとなります。私がマルセルの戯曲と関わるのも、最も身近なものに隠れている最も深いものへの関心からであり、それを感得したいという欲求からです。――「訳者解説」より 【著者略歴】 ガブリエル・マルセル(Gabriel Marcel 1889–1973) フランスの哲学者・劇作家。パリに生まれる。6、7歳で劇作を試みた。十代半ばには音楽を、やがて哲学を志してソルボンヌ大学に入学。21歳で教授資格論文「シェリング哲学との関係におけるコールリッジの形而上学的諸理念」により合格した後、保養先の英国で交霊術にも深い関心を懐く。若年時からの知的・人間的素地、経験や関心に基づき、愛の問題を中心とする独創的な哲学的反省を展開しつづけた。カトリックとなるも教義とは無縁で傍観的な立場に留まった。 【訳者略歴】古川正樹(ふるかわ・まさき) 1957年11月、鹿児島県に生まれる。鹿児島県立鶴丸高等学校卒業。仏語論文「メーヌ・ド・ビランにおける哲学と宗教」により、パリ゠ソルボンヌ大学哲学博士(成績mention très honorable)取得。鹿児島大学・早稲田大学講師等を務める。著書に、彫刻家高田博厚が大画家ジョルジュ・ルオーの軌跡に即して述べた深い人間思想を初めて本格的に論じた『形而上的アンティミスム序説――高田博厚による自己愛の存在論』(舷燈社)、訳書にガブリエル・マルセル『稜線の路』(幻戯書房)がある。 #
by genkishobou
| 2025-06-10 13:45
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