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ご購入に関するお問い合わせは、メールにて受け付けております。 メール:genki@genki-shobou.co.jp TEL03-5283-3934 幻戯書房刊行の書籍の詳細は小社ホームページをご覧ください。 幻戯書房 (げんきしょぼう)は 歌人で作家の辺見じゅんが、父であり、角川書店の創立者である角川源義の創業の精神を受け継ぎ、設立した出版社です。 ライフログ
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2022年 03月 24日
![]() ルリユール叢書30冊目、ジョルジュ・シムノン『運河の家 人殺し』の装幀が確定しました。装幀は小沼宏之さん ![]() 〈ルリユール叢書〉第22回配本 (30冊目) ジョルジュ・シムノン 森井良=訳 瀬名秀明=解説 運河の家 人殺し La Maison du canal / L’Assassin 予価:本体価格3,200円+税 予定ページ数:416頁 四六変形・ソフト上製 ISBN978-4-86488-246-0 C0397 刊行予定:2022年4月下旬刊 彼は疲れはて、眠りこんだが、激しい頭痛で目が覚めてしまった。強迫性のものだった。自らを取り巻くこの単調さ(グリザイユ)、空虚、無気力からどう抜け出したらいいかわからなかった。こうした生気のないところで、彼の人生は希薄になった空気中の炎のように燃えつきようとしていた。 〈メグレ警視〉シリーズの作家が、人間であることの病いをどこまでも灰色に、〝イヤミス〟以上にほろ苦く描く——シムノン初期の、「純文学」志向の〈硬い小説〉の傑作2篇がついに本邦初訳で登場! シムノン研究家の顔をもつ小説家・瀬名秀明による、決定版シムノン「解説」を収録。 私はシムノンを偉大な小説家と見なしている──おそらく今日我々がフランス文学のなかで持ちえた最大の、最も真に小説家らしい小説家である。 ──アンドレ・ジッド 私はシムノンを読んでいる。チェーホフを思わせるところがあるからだ。 ──ウィリアム・フォークナー たしかに私は、純粋な状態、生(なま)の状態での、傑作を読んだのだと思う。つまり自然の産物のように思えるということ。〔…〕いわばシムノンという、大変興味深い検討すべき事例があり、そこから我々は非常に有益な注釈を引き出すことができるのだ。 ──アンドレ・テリーヴ あなたを発見したばかりの我々アメリカ人にとっては〔…〕、まるで新星が地平線から姿を現したかのようです。大衆のあいだで大きな成功を収めた作家たちのうちでも、あなたはまったく唯一無二の存在です。〔…〕あなたの作品にはすべてがあり、何にもまして人間性(ユマニテ)の感覚と人生についての造詣があるのです。 ──ヘンリー・ミラー ブラボー、偉大なるシムノン、君はこれからも私を驚愕させ、いっそう並外れた力強い刺激剤でありつづけるし、疑念のひとつひとつに打ち克ち、歓びと諦めをもってありのままの事件を練りあげ、つくりだし、錯綜させ、受け入れていくことだろう。 ──フェデリコ・フェリーニ 【著者略歴】ジョルジュ・シムノン(Georges Simenon 1903–89)ベルギーのリエージュ生まれ、フランス語圏の作家。10代半ばから地元紙の記者として旺盛な執筆意欲を発揮し、1922年にパリへ出て作家活動を始める。複数のペンネームでコント、恋愛小説、冒険小説を量産、また船でフランス国内や近隣国を巡り見聞を広める。1931年より初めて本名名義による〈メグレ警視〉シリーズを刊行、大好評をもって迎えられた。以後、〈メグレ警視〉ものと並行して、『雪は汚れていた』(一九四八)など緊張感に満ちた長編群〈硬い小説(ロマン・デュール)〉も多数執筆。一九五五年にはアメリカ探偵作家クラブ(MWA)会長を務め、後に巨匠賞も受賞(一九六六)した。 【訳者紹介】 森井良(もりい・りょう) 1984年、千葉県生まれ。パリ第七大学博士課程修了(博士)。獨協大学フランス語学科専任講師。訳書にエリック・マルティ『サドと二十世紀』(水声社)、ロジェ・ペールフィット他『特別な友情――フランスBL小説セレクション』(編纂・共訳、新潮社)、小説に「ミックスルーム」(第119回文學界新人賞佳作)がある。 【解説者紹介】 瀬名秀明(せな・ひであき) 1968年、静岡県生まれ。東北大学大学院薬学研究科(博士課程)修了、薬学博士。作家。1995年、『パラサイト・イヴ』で第2回日本ホラー小説大賞を受賞しデビュー。1998年に『BRAIN VALLEY』で第19回日本SF大賞、2021年に『NHK 100分de名著 アーサー・C・クラークスペシャル これは「空想」ではない』で第52回星雲賞ノンフィクション部門を受賞。他の著書に『パンデミックとたたかう(共著)』などがある。 #
by genkishobou
| 2022-03-24 14:58
| 新刊情報
2022年 03月 24日
![]() 中野トク小伝 寺山修司と青森・三沢 予価 本体2,200円+税 予176頁 ISBN978-4-86488-245-3 C0095 4月下旬刊
なぜ寺山修司は、基地の町の中学教師に、75通もの手紙を書き送ったのか。 病床にあった〈才能〉を、物心ともに支えた女性の戦中戦後。 町の歴史をたどりながら記す、二人の交感。 【本文より】 大学で美学を専攻し、小説を書いていた恋人。その才能を開花させる前に戦死したという無念は、中野に強く残りました。寺山にその面影を重ねたというのは、寺山の文学的な才能を伸ばしてやりたいとの思いが、戦没者への追悼に重なったからでしょう。 【著者略歴】 小菅麻起子(こすげ まきこ) 文学研究者。一九六六年、京都市生まれ。静岡市在住。一九八六年の「テラヤマ・ワールド 寺山修司全仕事展」をきっかけに寺山研究をはじめる。一九八九年、天理大学国文学国語学科卒業。私立高校教諭を経て、二〇〇六年、立教大学大学院文学研究科日本文学専攻課程博士修得。編著に『寺山修司 青春書簡――恩師・中野トクへの75通――』(二玄社 二〇〇五年)、著書に『初期寺山修司研究 「チェホフ祭」から『空には本』』(翰林書房 二〇一三年)。 【目次】 はじめに 1 生い立ち 1 泊村の思い出――昭和初期 2 バフリテェーの一家 3 校長中野謙志 2 八戸高等女学校へ――一九三三(昭和八)年 1 進学 2 東北地方の凶作被害 3 戦時体制直前の学校生活 3 仙台へ――一九三七(昭和一二)年 1 空白の七年間 2 結婚と離婚 3 結婚前のボーイフレンド 4 母子二人の再出発――戦後の三沢 1 教師として向き合った「長期欠席児童の問題」 2 新たに生まれた町の中学校へ 3 直樹さん来る 4 教え子に自宅を開放 5 寺山修司との出会い 1 大三沢中学校赴任――一九四九(昭和二四)年 2 広瀬隆平と寺山修司 3 父の墓参 4 「スキヤキ」は三沢のごちそう――長編叙事詩「李庚順」 5 「かくれんぼ」の歌と三沢の「かくれんぼ」 6 高校生の寺山修司との交流 1 短歌誌『潮音』への参加 2 木崎野短歌会と花田忠の『週刊みさわ』 3 大三沢俳句会と幻の俳句誌『春泥』 7 十代歌人〈寺山修司〉の登場――一九五四(昭和二九)年 1 青森から東京へ 2 寺山修司の奈良訪問――七月 3 『短歌研究』特撰受賞の報告――一一月 4 青森啄木祭への参加 5 傷のない十代――『東奥日報』記事 8 寺山修司第一作品集『われに五月を』の頃――一九五七(昭和三二)年 1 教え子の赤木政雄が入院中の寺山を見舞う 2 病床で編まれた「うんときれいないゝ本」 3 贈ったセーター 4 同じ母一人子一人 9 不本意な再会と最後の手紙 1 寺山修司の退院と第一歌集『空には本』出版――一九五八(昭和三三)年 2 寺山修司の転身、戯曲「血は立ったまま眠っている」――一九六〇(昭和三五)年 10 創作の原点「木馬のゆめ」――一九六二(昭和三七)年 1 懸賞に入選 2 中野トク童話作品「木馬のゆめ」 11 民話の語り手として 1 青森児童文学研究会での活動 2 南部昔話『うしかだ やまんば』――一九七四(昭和四九)年 3 『中野トク童話集・貧乏神の話』――一九八〇(昭和五五)年 12 晩年 1 微苦笑の時代 2 青森市郊外の病院で――一九九六(平成八)年 3 寺山修司記念館開館――一九九七(平成九)年 4 キリスト教式の葬儀――一九九九(平成一一)年 あとがき 参考文献 #
by genkishobou
| 2022-03-24 14:45
| 新刊情報
2022年 03月 24日
![]() ![]() 装幀確定しました。装幀写真は藤原安紀子さん 宗近真一郎 ポエジーへの応答 詩と批評の戦いでは、抵抗主体に支援せよ ISBN978-4-86488-243-9 C0095 四六上製/272ページ/3000円 4月下旬刊
パンデミックはファシズムへのショートカットである。仕掛けられた因果の連鎖に回収されてはならない。 終わりの見えない「危機」の最中で、文学の言葉が果たすべきこととは何かーー世界は詩である」という確信から「無血な力」を言葉に呼び込み、イデオロギー言説を迎撃する、抵抗主体としてのクリティークの記録。(主に2020年以降発表の作品を収録) 対談:野村喜和夫/藤原安紀子/宇野邦一 【あとがきより】 詩論というのは、詩をまっとうに論じることではなく、世界が詩であるという確信へと錐揉むテオリアだ。ならば、ロシアのウクライナ侵攻に同伴する権勢の神話にポエジーの喩法と寓意を対置して、何を動かせるのか。何を中断できるのか。凝視し、記録し、無血な力の到来へと言葉を呼び込む他はない。(……)あらゆるファシズムの勃興は、革命が失敗に終わったことの証である、とベンヤミンは言った。このテーゼを、列島弧のいま・ここと刺し違えるかたちで複数的に読み換え、何が挫折してきたのかを考え抜き、挫折と同一化し、抵抗主体の多孔性を想起する符牒として、この小さな紙束が路地裏に吹き散れば、それでいい。 【著者略歴】 1955年大阪府生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。1980年頃から、北川透編集「あんかるわ」などで批評、詩作活動。1985年に第一評論集『水物語に訣れて』(白地社)を上梓。以後、著書に『ゼロ・サム・クリティック』(砂子屋書房、1988年)、『消費資本主義論』(共著、新曜社、1991年)、『反時代的批評の冒険』(私家版、1997年)、『ポエティカ/エコノミカ』(白地社、2010年)、『パリ、メランコリア』(思潮社、2013年)、『リップヴァンウィンクルの詩学』(響文社、2017年、第9回鮎川信夫賞)、『柄谷行人 〈世界同時革命〉のエチカ』(論創社、2019年)、『詩は戦っている。誰もそれを知らない。』(書肆山田、2020年)。 1990年から2015年にかけて、ファイナンスや企業買収にかかわり、延べ18年間、アメリカ、ロシア、フランス、ドイツに滞在。 #
by genkishobou
| 2022-03-24 14:26
| 新刊情報
2022年 03月 07日
![]() ルリユール叢書 第21回配本 (29冊目) ![]() ジョウゼフ・コンラッド Joseph Conrad 山本薫=訳 放浪者 あるいは海賊ペロル The Rover 予価:本体価格3,800円+税 予定ページ数:416頁 四六変形・ソフト上製 ISBN978-4-86488-242-2 C0397 刊行予定:2022年4月上旬 憂鬱は、ペロルには馴染みのない感情だった。というのも、そんなものは海賊、つまり「沿岸の兄弟」の一員の人生には関係がないからだ。〔…〕陰気な憤怒や狂ったようなお祭り気分が外からやって来て一時的に爆発したことならあった。しかし、すべては空しいというこの深い内なる感覚、自らの内なる力を疑うあの気持ちを味わったことは彼には一度もなかった。 若くして祖国を離れ、他郷での船乗り体験から作家へと転身、複数の言語と文化を越境しながら、政治小説、海洋小説の名作を世界文学に残した〝二重の生を持つ人〟コンラッド――ナポレオン戦争期の南仏・地中海の、老練の船乗りの帰郷と静かな戦いを描く、知られざる歴史小説。本邦初訳。 私は〔…〕ベッドの上で身を起こして『放浪者』を読んだ。朝が来て、私が知るコンラッドの醍醐味を酔っぱらいのように飲み干すと、このまま旅を続けていたいという思いが胸に去来し、伝統の風に吹かれた若者のような気分になった。 ──アーネスト・へミングウェイ すべてがリアルで同時にとても詩的ではないか。 ──ホルヘ・ルイス・ボルヘス コンラッドの文体における「形容の執拗さ」〔…〕は、ストーリーから合理性を奪って完全にあいまいな雰囲気で覆い、夢幻的なリアリティのリズムと流れを生み出す〔…〕文体の本質的な特徴の一つである。 ――マリオ・バルガス・ジョサ 政治家や実業家の真価を問うような台風が到来しない〔…〕後期コンラッドの世界は意図されざる曖昧な雰囲気に包まれている〔…〕我々はコンラッドの後期作品の中へ探検に出かけてきっとすばらしい戦利品を持ち帰るのだが、それでもその広大な土地は我々のほとんどが足を踏み入れることのないまま残されるのだろう。 ──ヴァージニア・ウルフ コンラッドは、二十世紀において英文学を文明化し、百年にわたりほぼ断絶状態にあったヨーロッパと再び接触させた作家の一人である。 ──ジョージ・オーウェル 【著者略歴】 ジョウゼフ・コンラッド(Joseph Conrad 1857–1924) ポーランド出身のイギリスの小説家。現ウクライナのベルディチェフで地主貴族の家に一人息子として生まれる。少年時に両親を失い、母の兄タテウシュ・ボブロフスキの後見のもとで育つ。探検家の伝記や海洋文学を乱読、突然船乗りになることを思い立ち、17歳で祖国ポーランドを離れマルセイユへ向かった。英国商船で世界方々を航海した体験をもとに、『オルメイヤーの阿房宮』『青春』『闇の奥』『ロード・ジム』『ノストローモ』『シークレット・エージェント』など、国際的な舞台や政治的主題を材にした小説を次々に発表、世界文学の金字塔を打ち立てた。 【訳者紹介】 山本薫(やまもと・かおる) 大阪府大阪市生まれ。大阪市立大学文学研究科博士課程単位取得満期退学後、同大学にて博士号(文学)取得。現在、滋賀県立大学准教授。専門はジョウゼフ・コンラッド。主著はRethinking Joseph Conrad’s Concepts of Community: Strange Fraternity (Bloomsbury 2017)。 #
by genkishobou
| 2022-03-07 16:00
| 新刊情報
2021年 12月 20日
![]() 村上春樹とフィクショナルなもの ―「地下鉄サリン事件」以降のメタファー物語論 予価:本体価格2,400円+税 予定ページ数:224頁 四六・上製 ISBN978-4-86488-241-5 C0095 刊行予定:2022年2月上旬 装幀:小沼宏之さん
「僕」はいま同時に二つの場所にいる―― 地下鉄サリン事件を起こした麻原彰晃へ、小説家としての「負い目」を感じる村上春樹――『アンダーグラウンド』以降、どのようにこれを払拭するのか? 『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』をメタファー物語論で読み解き、村上春樹の新たな挑戦と試みを差し出す画期的な論考。 【著者略歴】 芳川泰久(よしかわ・やすひさ) 1951年、埼玉県生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了、同大学教授(フランス文学、文芸批評)。主な著書に、『闘う小説家 バルザック』(せりか書房)、『謎とき「失われた時を求めて」』(新潮社)、『「ボヴァリー夫人」をごく私的に読む』(せりか書房)、小説に『歓待』(水声社)、『坊っちゃんのそれから』『吾輩のそれから』『先生の夢十夜』(以上、河出書房新社)、主な訳書にクロード・シモン『農耕詩』(白水社)、バルザック『サラジーヌ 他三篇』『ゴプセック・毬打つ猫の店』(以上、岩波文庫)、フローベール『ボヴァリー夫人』(新潮文庫)、プルースト『失われた時を求めて』(角田光代と共訳、新潮社)ほか多数。 #
by genkishobou
| 2021-12-20 15:54
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