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ご購入に関するお問い合わせは、メールにて受け付けております。 メール:genki@genki-shobou.co.jp TEL03-5283-3934 幻戯書房刊行の書籍の詳細は小社ホームページをご覧ください。 幻戯書房 (げんきしょぼう)は 歌人で作家の辺見じゅんが、父であり、角川書店の創立者である角川源義の創業の精神を受け継ぎ、設立した出版社です。 ライフログ
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2024年 02月 14日
装幀はミルキィ・イソベさん カバー写真は著者 新井高子 おしらこさま綺聞 2024年3月 ISBN978-4-86488-291-0 C0092 ¥2200E A5上製変型(200×148) 132頁 声よりも深い音っこ、 生類は抱えておるんじゃねぇのすか。―― 記憶と地層の深みから 〈未知なる声〉が響き渡る 圧巻の想像空間 『タマシイ・ダンス』『ベットと織機』に続く新詩集 著者略歴 1966年、群馬県桐生市で織物工場を営む家に生まれる。詩集に『詩集 覇王別姫』(緑鯨社)、『タマシイ・ダンス』(未知谷、第41回小熊秀雄賞)、『ベットと織機』(未知谷)。英訳詩集に『Factory Girls』(Edited by Jeffrey Angles、Action Books、第1回Sarah Maguire Prize最終候補)等。震災後、啄木短歌を岩手県大船渡市の土地ことばに訳す企画を立ち上げ、編著『東北おんば訳 石川啄木のうた』(未來社)刊行。その発展で、映画『東北おんばのうた――つなみの浜辺で』(監督・鈴木余位、山形国際ドキュメンタリー映画祭2021アジア千波万波部門入選)を企画制作。戯曲評論に『唐十郎のせりふ ――二〇〇〇年代戯曲をひらく』(幻戯書房、第32回吉田秀和賞)。アイオワ大学国際創作プログラム2019招待参加。詩と批評の雑誌『ミて』編集人。 #
by genkishobou
| 2024-02-14 11:08
| 新刊情報
2024年 01月 11日
岡部杏子・福田桃子=編著 鳥たちのフランス文学 予価:本体価格3,400円+税 3,740円(税込) 予定ページ数:352頁 四六上製 ISBN978-4-86488-294-1 C0098 刊行予定:2024年2月下旬 鳥はもはや〈人間にとって手が届きそうで届かない存在〉ではなくなったのだろうか。 18世紀の自然誌から、デボルド゠ヴァルモール、ジョルジュ・サンド、バルザック、ヴェルヌ、ビュトール、プルースト、ルーセル、ブルトン、ボヌフォワ、マリー・ンディアイまで――18世紀から21世紀にいたるフランス文学の世界を飛び翔る鳥たちの姿を渉猟、精読する。 【目次】 序(岡部杏子) 1 セストスの鳥、高潔な鳥、鉤状嘴の鳥――自然誌から鳥類学へ(中村英俊) 2 サヨナキドリが歌うとき――マルスリーヌ・デボルド゠ヴァルモールの死生観<(岡部杏子) 3 ジョルジュ・サンドとバルザックのいくつかの小説における鳥と剥製(博多かおる) 4 神ジュール・ヴェルヌと鳥たちの世界(石橋正孝) 5 ゴモラの鳥たち――『失われた時を求めて』におけるつがいの幻想(福田桃子) 6 レーモン・ルーセルにおける鳥の調教と詩(新島進) 7 シラサギが飛び立つまで――アンドレ・ブルトンにおける«aigrette »(前之園望) 8 鳥の影の主題による変奏――イヴ・ボヌフォワの二篇の詩をめぐって(三枝大修) 9 ハシボソガラスと血――マリー・ンディアイ『魔女』における鳥(笠間直穂子) あとがき(福田桃子) 【編著者略歴】 岡部杏子(おかべ・きょうこ) 1977年、東京都生まれ。東京都立大学博士後期課程単位取得退学。現在、学習院大学文学部フランス語圏文化学科助教。専門は十九世紀近代詩。著書に『象徴主義と風景――ボードレールからプルーストまで』(共著、水声社) 。訳書に、ヴァレリー・アファナシエフ『声の通信』(未知谷)、ジャン゠ルイ・ドブレ、ヴァレリー・ボシュネク『フランスを目覚めさせた女性たち』(共訳、パド・ウィメンズ・オフィス)がある。好きな鳥はサヨナキドリ、コマドリ、ハクチョウ。 福田桃子(ふくだ・ももこ) 1978年、神奈川県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学、パリ第四大学大学院博士課程修了、博士(文学)。現在、慶應義塾大学経済学部准教授。専門は19世紀・20世紀フランス文学(マルセル・プルースト)およびフランス映画。著書に『Les femmes tutélaires dans À la recherche du temps perdu : approche intertextuelle de la _gure de la servante』(オノレ・シャンピオン)、『映像表現の地平』(共著、中央大学出版会)。訳書に、ジェラール・マセ『フォルチュニのマント』(水声社)、ミシェル・ビュトール『レペルトワールI [1960]』『レペルトワールII[1964]』『レペルトワールIII[1968]』(共訳、幻戯書房)がある。好きな鳥はクロウタドリとシジュウカラとアオガラ。 【執筆者略歴】 中村英俊(なかむら・ひでとし) 1976年、宮城県生まれ。パリ第四大学文学部文学研究科博士課程単位取得退学。現在、明治学院大学ほか非常勤講師。専門は18世紀フランス文学、科学史。共著に『近代フランス小説の誕生』(水声社)などがある。好きな鳥はメジロ。 博多かおる(はかた・かおる) 1970年、東京都生まれ。パリ第七大学博士課程テクストとイメージの科学科、東京大学大学院人文社会系研究科欧米系文化研究専攻修了、博士(文学)。現在、上智大学教授。専門はバルザック、十九世紀の表象文化・音楽。共著に『十九世紀フランス文学を学ぶ人のために』(世界思想社)、訳書にバルザック『ゴリオ爺さん』(『ポケットマスターピース03バルザック』所収、集英社)、パスカル・キニャール『約束のない絆』(水声社)などがある。好きな鳥はリュウキュウコノハズクとイソヒヨドリ。 石橋正孝(いしばし・まさたか) 1974年、横浜生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学、パリ第八大学大学院博士課程修了、博士(文学)。現在、立教大学観光学部准教授。専門は19世紀フランス文学(ジュール・ヴェルヌ)。著書に『大西巨人 闘争する秘密』(左右社)、『〈驚異の旅〉または出版をめぐる冒険――ジュール・ヴェルヌとピエール゠ジュール・エッツェル』、など。訳書にミシェル・ビュトール『レペルトワールI [1960]』『レペルトワールII[1964]』『レペルトワールIII[1968]』(監訳、幻戯書房)、『ジュール・ヴェルヌ〈驚異の旅〉コレクションIII エクトール・セルヴァダック』(インスクリプト)、レジス・メサック『「探偵小説」の考古学│セレンディップの三人の王子たちからシャーロック・ホームズまで』(監訳、国書刊行会)がある。好きな鳥はオーギュスタン(イエスズメ)。 新島進(にいじま・すすむ) 1969年、埼玉県生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒業、同研究科修士課程(フランス文学)修了、レンヌ第二大学博士課程修了、博士(文学)。現在、慶應義塾大学教授。専門はレーモン・ルーセル。編著書に『ジュール・ヴェルヌとフィクションの冒険者たち』(水声社)、訳書にミシェル・カルージュ『独身者機械』(東洋書林、レーモン・ルーセル『額の星 無数の太陽』(國分俊宏との共訳、平凡社ライブラリー)、ミシェル・ビュトール『レペルトワールI [1960]』(共訳、幻戯書房)などがある。好きな鳥は(さんざんカケスの話をしておきながら)シジュウカラ。毎春、家のウッドデッキに巣箱を設置し、番いのかいがいしい子育てを見守っています。今年は卵を八つ産んでいました。 前之園望(まえのその・のぞむ) 1976年、東京都生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学、リヨン第二大学大学院博士課程修了、博士(文学芸術学)。現在、中央大学文学部准教授。専門はアンドレ・ブルトン、シュルレアリスム。著書に『「前衛」とは何か? 「後衛」とはなにか?』(共著、平凡社)、『声と文学』(共著、平凡社)、訳書にアニー・ル・ブラン『換気口』(エディション・イレーヌ)、ジャン゠リュック・クールクー『スルタンの象と少女』(文遊社)、ミシェル・ビュトール『レペルトワールIII[1968]』(共訳、幻戯書房)がある。好きな鳥はシラサギに加えてカワセミとカワウ。 三枝大修(さいぐさ・ひろのぶ) 1979年、千葉県生まれ。ナント大学博士課程修了、博士(文学)。現在、成城大学経済学部教授。専門は近代フランス文学。共著に『モダニズムを俯瞰する』(中央大学出版部)、『フランス文学を旅する60章』(明石書店)、『ジュール・ヴェルヌとフィクションの冒険者たち』(水声社)、訳書にジュール・ヴェルヌ『シャーンドル・マーチャーシュ 地中海の冒険[上・下]』(幻戯書房)、ミシェル・ビュトール『レペルトワールI[1960]』『レペルトワールII[1964]』(共訳、幻戯書房)などがある。好きな鳥はフラミンゴ。 笠間直穂子(かさま・なおこ) 1972年、宮崎県串間市生まれ。上智大学外国語学部フランス語学科卒業、東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得退学。現在、国学院大学文学部准教授。専門はフランス語近現代文学。文芸翻訳。著書に『文芸翻訳入門』(フィルムアート社、共著)、『文学とアダプテーション』(春風社、共著)など。訳書に、マリー・ンディアイ『心ふさがれて』(インスクリプト、第十五回日仏翻訳文学賞)、モーパッサン『わたしたちの心』(岩波文庫)、C・F・ラミュ『詩人の訪れ 他三篇』(幻戯書房)、ジャン・フランソワ・ビレテール『北京での出会い もうひとりのオーレリア』(みすず書房) などがある。好きな鳥はエナガ。 #
by genkishobou
| 2024-01-11 13:55
| 新刊情報
2024年 01月 11日
山口直孝 大西巨人論 マルクス主義と芸術至上主義 ISBN978-4-86488-293-4 C0095 ¥4500E A5上製 予408頁 定価(本体4,500円+税) 4,950円(税込) 2024年下旬刊 革命の担い手「われわれ」が生まれるには、 独りでも行く「われ」が存在しなければならない 日常生活そのものが闘争の場であることを示した作家・大西巨人。 公正の実現を目指し、現実と芸術とを実践的に結びつけた文学者の、類を見ない創作の展開を追跡する。 並走者武井昭夫、湯地朝雄の仕事にも及ぶ、運動としての文学に迫る考察。 既成の権威や秩序を維持するために公平さが損なわれる事例は世にあふれている。そのような状況に直面しても、同調圧力を撥ね返して異議を唱えるのは難しい。また、不服従の姿勢を維持するのも簡単ではない。不利益を受けることを覚悟しながら態度表明を行い、実践を続けるには相当の熱量を必要とする。困難さを知りつつ、自己の責務として問題に積極的に介入することと、大西巨人は知識人の当為と見なしている――「あとがき」より 著者略歴 山口直孝(やまぐち ただよし) 1962年兵庫県生まれ。関西学院大学大学院文学研究科博士課程後期課程単位取得済退学。博士(文学)。現在、二松学舎大学文学部教授。専門は日本近代小説。著書に『「私」を語る小説の誕生-近松秋江・志賀直哉の出発期』(翰林書房)、編著書に『横溝正史研究』(戎光祥出版、既刊6冊)、『漢文脈の漱石』(翰林書房)、『講座近代日本と漢学 第六巻 漢学と近代文学』(戎光祥出版)などがある。大西巨人関連では、『大西巨人 抒情と革命』(河出書房新社)、『日本人論争 大西巨人回想』(左右社)の編集協力、『歴史の総合者として―大西巨人未刊行批評集成』(幻戯書房)の編集解説(石橋正孝、橋本あゆみとの共同作業)がある。 #
by genkishobou
| 2024-01-11 13:43
| 新刊情報
2023年 12月 13日
〈ルリユール叢書〉第38回配本 (52冊目) ラウパッハ、シュピンドラー 他 森口大地=編訳 ドイツ・ヴァンパイア怪縁奇談集 Sammlung unheimlicher deutscher Vampirgeschichten 予価:本体価格4,200円+税 予定ページ数:464頁 四六変形・ソフト上製 ISBN978-4-86488-292-7 C0397 刊行予定:2024年1月下旬 あそこに座っているのは、生命の花が咲き誇っていた時のアンジェロではなく、死の床にあった彼、私が二度も棺にいるのを見た彼と同じなのです。 ポリドリ『ヴァンパイア』ブームのさなか、1820~30年代にかけて発表された、ラウパッハ『死者を起こすなかれ』、シュピンドラー『ヴァンパイアの花嫁』など怪縁が織りなすドイツ・ヴァンパイア文学傑作短編集。本邦初訳。ヴァンパイア学者が詳述する訳者解題「ヴァンパイア文学のネットワーク」を併録。 すなわち吸血鬼は死と生との世界に同時に住み、両界を自在に往還するすべを心得た二重存在なのである。彼は重い棺のなかに閉じ込められているが、夜になると生ける者のようにさまよい歩き、夜が白むのと同時にふたたび墓の下に舞い戻る。死の国の住人でありながら、生きた人間の仮面をかぶって生の世界に闖入してくる能力を備えているのである。――種村季弘 人間の本質の奥深くに根ざすヴァンパイアへの怖れは、しきりに村落や地方をまるごと脅かしてきたが、教養ある人々は民間にはびこるこの病に格別の注意を払わなかった。しかし、それも、恐怖の荒波がやがて高潮となり、遠く離れた人々の目にも無視できなくなるまでのことだったのだ。――シュテファン・ホック 【著者略歴】 エルンスト・ラウパッハ(Ernst Raupach 1784–1852)1784年にシュレージエンのシュトラウピッツにある牧師の家に生まれる。ハレ大学で神学を学んだ後、兄のいるペテルブルクに移り創作を始める。さる侯爵家の家庭教師を務めるかたわら、大学教授としての業務に追われるが、外国人排斥運動を受けてドイツに戻る。宮廷顧問官のとりなしでベルリンの劇場に腰を落ち着け、1852年に死亡するまで創作を続ける。 カール・シュピンドラー(Karl Spindler 1796–1855) 1796年にブレスラウの音楽教師の家に生まれる。父の仕事の関係でストラスブールに移住するが、フランス軍侵攻を受けてアウクスブルクに逃れる。演劇にのめり込み、十年ほど旅芸人の下働きをした後、スイスで作家として生計を立てようとする。最初はうまくいかず、生活のために数々の作品を発表した。32年にバーデン゠バーデンに移住し、1855年に当地で死亡。 ゴットフリート・ペーター・ラウシュニク(Gottfried Peter Rauschnik 1778–1833/35?) 1778年にケーニヒスベルクに生まれる。Ph. Rosenwall名義で風俗旅行記などを出版。オランダやドイツのライン地方、スイスなどを周遊した後にいくつかの雑誌・新聞を編集。最終的にライプツィヒに移り住み、当地で1833/35?に死亡。 ヨーゼフ・エマニュエル・ヒルシャー(Joseph Emanuel Hilscher 1806–37) 1806年にチェコのリトムニェジツェに生まれる。軍学校に入り、教師の影響で文学に親しむ一方で、軍人としても出世し、最終的には宮廷勤めを果たす。しかし、1837年にミラノで病死。生前に出版された作品は少ないが、後にその詩や翻訳が編集され出版されるようになる。また、死後四半世紀ほどして記念碑も建立された。 カール・イジドーア・ベック(Karl Isidor Beck 1817–79) 1817年に、ハンガリーのバヤに住むイスラエル人の両親のもとに生まれる。ウィーンで医学を学んだ後、メッテルニヒ体制の検閲を逃れてライプツィヒに移り、「若きドイツ派」のグスタフ・キューネと親交を結び、文学の道に入る。『鉄道』という詩で有名になった後、ニコラウス・レーナウなど数々の人物と交流する。脳炎によって、ウィーンの病院で1879年に死亡。 ルドルフ・ヒルシュ(Rudolph Hirsch 1816–72) 1816年にモラヴィアのナパイェドラで、伯爵家の法律顧問をしていた経済学者でもある父のもとに生まれ、後にチェコのブルノに移る。ウィーンで法律を学んだ後、ブルノの市役所に勤め、そこでヴィーザーと知りあう。幼い頃から音楽への情熱を育んでおり、市役所での仕事に嫌気がさしてライプツィヒに移る。後にトリエステやウィーンで重役に就くが、余暇には趣味の音楽や文学に時間を費やし、創作を続ける。1872年にウィーンで死亡。 ヨーゼフ・リッター・ヴィーザー・フォン・メーレンハイム(Joseph Ritter Wieser von Mährenheim 1813–86) 1813年にチェコのブルノで商人の父のもとに生まれる。オルミュッツの大学で法学を学び、地元ブルノの市役所に勤める。ヒルシュとの共作後は、彼と違ってそのまま地元に留まり、仕事のかたわら創作を続けている。1886年にブルノで死亡。 フランツ・ゼーラフ・クリスマー(Franz Seraph Chrismar 生歿年不詳) 詳細は不明。ペシュト在住であったと考えられる。東欧・南欧を巡る旅行記をいくつか残している。 【編訳者略歴】 森口大地(もりぐち・だいち) 1990年生まれ。ヴァンパイア学者(ヴァンピロロジスト)。京都大学文学研究科博士後期課程修了後、『ドイツ語圏を中心とした初期ヴァンパイア文学史――セルビアの事件からルスヴン卿の後継者まで』で京都大学博士号(文学)を取得。現在、関西学院大学ほか非常勤講師。専門はヴァンパイア学(ヴァンピロロジー)。主に18~19世紀のヴァンパイア史、ヴァンパイアを題材にした史料・文学テクストや論文。業績と連絡先についてはリサーチマップを参照( https://researchmap.jp/vampirforscher )。 #
by genkishobou
| 2023-12-13 10:18
| 新刊情報
2023年 11月 16日
藤田榮史郎
詩集 日本語音声楽 ISBN978-4-86488-289-7 C0092 ¥3000E A5上製 248頁 音声表記は時代を映す鏡 日本語と英語の発音から見えてくる世界 スマホを持たないという生き方の愉しみ 本書収録作品より 日永一日 世間話にふける 若者の姿が見当たりませんね ほんとにスケなくなっちまった 伸さんとこの末っ子だって こないだ出てったし 集団下校するランドセルの哄笑が ヒプシロフォドンの咆哮に聞こえたらしく 卒倒した痴呆期 宅配便のダンボールが玄関でドスン ティラノサウルス ではないよね。ないよ。 安堵が急性貧血の引き金となった覚醒期 丹精込めた五葉松の盆栽を 処分してほしいと訴えたのは 痴呆期だったか 覚醒期だったか 身体はすでに物質純正の静謐を湛え 銀化した陰毛が神々しい その肉と骨が 人間界へ復員した 著者紹介 昭和25年(1950)、福井県福井市生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。第一詩集「朝からインドネシヤ」(1978)、第二詩集「今」(1994)がある。本書は第三詩集。 #
by genkishobou
| 2023-11-16 14:51
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